今回、数多くの合格者を出した法学検定試験の試験対策は、法学部正課科目の講義と宅建士・行政書士課外講座のコラボによるもの。両講座とも2年前から千足講師が担当して以来学生の成績が格段に向上。これは、講師の卓越した指導力もさることながら、宅地建物取引士資格、行政書士資格試験対策を含めた学習の過程で、学生たちが自主的に集まって自分たちで教え合うという習慣を身に付けることができたからだと考えます。この“千足モデル”とも言うべき学習方法と勉学に取り組む態度が、好成績を生み出している最大の要因でしょう。

法学部では教育目的として、「法化社会、国際化社会の時代に対応した、法的素養を身に付けた職業人、そして国内外の公共的事柄に関心と責任感を持った市民を養成する」ことを掲げています。学生が資格・検定試験に注力することのみに終始していては、その目的を達成することはできません。難関試験を突破し、なおかつ、仲間を教え導くなど、法学部のリーダー的存在として皆を引っ張ってくれるような学生が数多く生まれることを期待しています。実際に、そうした学生の姿も見られるようになり、検定・資格試験の合格者は、学部全体のレベルアップに貢献しています。

法律の勉強は、英語や数学などと異なり、高校まで習得した知識は問われず、大学入学時にゼロからスタートします。本学の法学部で法学検定や資格試験に大胆に挑戦し、自分の可能性を大きく広げてください。

私が課外講座を担当して今年で3年目を迎えました。開講2年間で、多くの合格者を輩出できたことはとてもうれしく思っています。前年度は、国家資格だけではなく、法学検定試験でもアドバンスト〈上級〉コースで合格者数全国1位となることができました。「大学で学んだことを堂々と語ることができる学生生活を送る」をモットーにしている当講座でこの実績は、合格者の自信となっています。

このような好成績を出すことができたのは、「学生自身の努力」に尽きます。
私がこの2年間で強く感じたことは、「現状に不安な学生が多い」ことです。自分に自信がなく、社会に出ることに不安があるが、どうしたらよいのかが分からないといった心持ちの学生がとても多いように思います。

私の講座では、そんな彼らが、目的を同じくする仲間と一緒に学び、時に励まし合い、競争する中で、努力する素晴らしさとその結果を得ることによって自信を身に付けていく姿があります。国家資格を得ること、法学検定に合格することはとても素晴らしいことです。そして、同時に当講座の学生が「努力」を身に付けることが彼らの自信の基礎になっていると確信しています。