2014年1月 「劇的な変貌の始まり!」 -学長からの新年のメッセージ-フロントライン

フロントライン 学長からの新年のメッセージ2014 劇的な変貌の始まり! 神戸学院大学 学長 岡田 豊基

【1】はじめに

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

皆さま方におかれましては、心も新たに2014年を迎えられたことと存じます。
私たちは、「神戸学院100年宣言」の中で、「社会の発展に寄与する質の高い教育を行う学校、神戸という街にふさわしい魅力ある学校となるよう、新しい100年に向けた第一歩を踏み出すことを宣言します」と謳い上げています。
昨年は、新しい100年に向けた第一歩を踏み出す年と位置づけ、「神戸学院100年宣言」に示した事柄が一つずつ実現し始めています。
それを踏まえ、2014年は、「劇的な変貌の始まり!」の年にしたいと思います。

【2】重点項目の実行

1.「学生の満足度の高い大学」づくりをすること
―「夢」の実現―

昨年の宅地建物取引主任者(宅建)試験において、120名の学生が合格し、うち60名は1年次生でした。その中に、「やればできるということを知ることができた」と振り返る学生がいます。

すなわち、学生の「夢」の実現を支援し、「学生の満足度の高い大学」となることが、本学の任務であり、高等教育機関として教育の充実を最優先に取り組む必要があります。そのために、学修環境を整備することで、学生の満足度の高い教育を実践し、研究力の向上と社会への還元を実現していきたいと思います。その結果、本学に誇りと愛着を持つ学生が巣立ち、やがて、将来にわたり、卒業生・修了生として、本学を力強く応援してくれるものと期待します。

2.「中期行動計画」を実行していくこと
劇的な変貌に向けた協働

  1. 「中期行動計画」の実行
    2016年、本学は創立50周年を迎えます。100周年と50周年という2つの大きな節目が交わるこの時期こそ、本学が劇的に変貌する絶好の機会であるととらえ、2013年度から2017年度までの間に実施する施策を「中期行動計画」を実行に移す運びとなりました。 実行過程においては、PDCAサイクルを確立し、教職員が協働して、1年ごとの達成度の検証など、不断の改善向上を行いながら、教育・研究の充実を図っていきたいと思います。そうすることで、本学の足腰を鍛え、活性化を促進し、将来に繋がる飛躍的発展が可能になると思います 。
  2. 職場環境の充実
    「女性プロジェクト」の答申を受け、学生の居場所づくりを目指して施設の改善に取り組んでいます。「中期行動計画」を実行していくためには、職場環境を充実することが必要です。それにあたっては、答申に盛り込まれているワーク・ライフ・バランスのコンセプトに基づいて進めていきたいと思います。

3.志願者数の増加をはかること
学生の頑張っている姿を発信したブランド力の向上

  1. 頑張っている学生の姿
    本学は、1966年、栄養学部の単科大学として設立され、4月に開設される「現代社会学部」を含めると、8学部8研究科(大学院)、学生数1万人を超える、神戸市内で最大の私立総合大学に発展しました。「大学の宝」である卒業生は7万人を超えています。
    本学が「元気な大学、神戸学院!」であり続けるためには、志願者数の増加が不可欠です。そのために、入学試験における取り組みをはじめ、「学生の満足度の高い大学」に向けた取り組みを継続するとともに、「神戸学院大学」を広く知っていただくことが必要です。 頑張っている学生の姿をご紹介します 。
    オープンキャンパスでは、120名を超える「学生スタッフ」が高校生・保護者に本学の魅力を伝えてくれました。
    神戸マラソンでは、5人の学生が出場し、女子の部で2位に入賞しました。そして、400名を超える学生がボランティアスタッフとして神戸マラソンの成功を支えました。
    課外活動では、全国大会に出場するクラブの数が増えるなど、各クラブとも輝かしい成績を残した1年でした。また、ダイヤモンドフェスティバルや大学祭への参加者数も増えており、学生主体のイベントも活性化しています。
    厳しい就職環境が続く中、「就活塾」の学生を中心にして多くの学生が優良企業に就職しています。また、香川県・愛媛県・高知県との間で「就職支援に関する協定書」を結び、県内企業による合同説明会や保護者向けの就職セミナーを開催したり、インターンシップ学生の受入を支援することで、U・Iターン就職を促進しています。
    国際交流では、朝鮮大学校・浙江工商大学との間で、英語スピーチコンテストが実施されるなど、交流を深めています。また、ポーアイ4大学が協働して「留学生異文化体験ツアー」を開催し、日本人学生・留学生の交流をはかっています。
    図書館では、「図書館留学」などに数多くの学生が参加し、このうち、同窓会からの支援を受け、学生が留学しています。また、図書館が、「身近で奥の深い“知の森”」に変貌しています。
    東日本大震災の被災者に対する支援活動などでは、取り組みを継続しており、兵庫県・神戸市等の自治体においても高い評価を受けています。
    JR西日本とコラボ弁当を作ったり、「KOBE“にさんがろく”PROJECT」に参加したり、「明石ハウス(大塩邸)」で交流イベントを開催したり、「学生プロジェクトプラン・コンペ2013」では地域や企業に対して課題の解決策等を提案するなど、地域や企業との連携を進めています。
    これらの活動に参加した学生たちは、仲間と感動を共有し、大きく成長しています。
  2. 情報の発信による「神戸学院大学」ブランド力の向上
    本学は学生を中心としてさまざまな取り組みを重ねています。貴重な人的財産・物的財産を有しています。広報に積極的に取り組んでいます。2015年4月には、グローバル・コミュニケーション学部(設置構想中)が設置され、法学部・経済学部・経営学部を学部移転し、ポートアイランドキャンパスにD号館が完成する予定です。
    今後は、さまざまなツールを活用して、本学が変わっていく姿を社会に発信し続け、「神戸学院大学」ブランドを向上させていきたいと思います。

【3】おわりに

昨年、リクルート社「進学ブランド力調査」「志願したい大学ランキング」で、本学は26位から17位に躍進しました。日経グローカル社「全国大学の地域貢献度ランキング」で、本学は全国36位(私立大学5位)となりました。これは、高校生をはじめとして、本学が大きく変わり始めている様子を実感していただているからではないかと思います。

結びにあたり、神戸学院大学の関係者全員で力を合わせて、「学生の満足度の高い大学」、「元気な大学、神戸学院!」を目指し、2014年を「劇的な変貌の始まり!」の年にしていきましょう。

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