2011年1月
新年のメッセージフロントライン

フロントライン 学長からの新年のメッセージ 実行と感動の共有! 神戸学院大学 学長 岡田 豊基

【1】はじめに

新年明けましておめでとうございます。
神戸学院大学の教職員・学生・同窓生の皆様におかれましては、心も新たに新年を迎えられたことと存じます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、2011年は、「元気な大学、神戸学院!」になるべく、「実行と感動の共有」の年にしたいと考えております。ここに、学長就任時にお示しした重点項目をあらためて掲げ、年頭のご挨拶にしたいと存じます。

【2】重点項目の実行

1.「中長期計画」を作成し、実行していくこと
―情報の共有と協働―

  1. 今後の進め方
    新年を迎えると同時に、将来計画検討プロジェクトの最終答申が提出されます。これには、神戸学院大学の将来の姿が示されております。すでに提出されているキャンパス活性化委員会の報告書とあわせ、これらに基づきながら「中長期計画」を作成し、実行して参りたいと考えております。
    「中長期計画」の作成および実行にあたっては、教職員の皆様方にできる限りの情報を開示し(disclosure)、ご説明しながら(accountability)、ご理解・ご意見を頂戴するとともに、学部・研究科、部署、委員会等の手続(due process)を踏まえて参りたいと考えております。さらに、その手法として、PDCAサイクル(Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善))を採用して参りたいと考えております。
    2011年度には、大学基準協会による評価を受ける予定になっております。本学がその評価を真摯に受け止め、本学をどのように改善していくのかということも、私どもに課せられた重要な課題であると存じます。
  2. 職場環境の充実
    「中長期計画」を作成し、実行していくためには、日々、ご尽力いただいている教職員の皆様方の職場環境を充実していくことが必要です。職場環境の充実にあたっては、ワーク・ライフ・バランス(Work Life Balance)というコンセプトに基づいて進めて参りたいと存じます。

2.学生のニーズに応える大学づくりをすること
―「夢」の実現―

神戸学院大学は、教育機関として、学生のニーズに応えることを使命としております。学生諸君の多くは「夢」を持って入学して参ります。神戸学院大学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」に基づき、学生諸君の「夢」を実現するようにお手伝いすることこそが、本学の教職員に課された任務であると考えます。

そして、教育、学生生活、キャリア支援等において、教職員が学生のニーズに応えているかどうかを確認しながら、講義を行ったり、業務を遂行していくことが求められているのではないでしょうか。これらのことを常に心がけていけば、「夢」を実現し、神戸学院大学を誇りに思ってくれる卒業生が増え、サポーターとして神戸学院大学を力強く支えてくれることになると存じます。

3.志願者数の増加(=安定した入学者数の確保)をはかること
―情報発信によるブランド力の向上―

昨年内に実施した2011年度推薦入試では、志願者数が増加しました。大学を取り巻く環境が厳しくなる中、誠に喜ばしいことであります。各学部・各部署において前向きに取り組んでいただいた成果が出たものと存じます。

「元気な大学、神戸学院!」であるためには、志願者数の増加が不可欠であります。そこで、入学試験における取り組みをはじめ、教育、学生生活、キャリア支援等において学生のニーズに応える取り組みを行っていくことが必要であると考えます。

さらに、「神戸学院大学」を広く社会において知っていただくことが必要であると考えます。本学は、1966年の創立以来、6万人を超える卒業生を社会に送り出しております。世界レベルで活動されている方、ボランティアを通じて社会に貢献されている方など、多種多彩な卒業生がおられます。また、学内ではさまざまな取り組みがなされており、文部科学省、兵庫県・神戸市をはじめとする自治体等においても高い評価を頂戴しております。課外活動においては、強化クラブ(3つ)および準強化クラブ(2つ)が牽引者として頑張っております。

神戸学院大学は、胸を張って誇りうる取り組みをしているとともに、貴重な財産を有しております。これらに関する情報を広く社会に発信し、本学に対する認識を高めることにより、「神戸学院大学」というブランド力を高めていくことが必要であると考えます。

【3】おわりに

キャンパス活性化委員会の報告書が提出されており、将来計画検討プロジェクトの最終答申も提出されます。また、これまで、学内においてさまざまな議論がなされてきました。次は、これら報告書や答申を具体化し、それを「実行」する段階になるのではないかと存じます。

2011年は、神戸学院大学の新たな飛躍を目指し、教職員・学生・同窓生の皆様方とともに考え、ともに行動し、「感動」を共有できる年にしたいと存じます。

教職員・学生・同窓生の皆様、みんなで力を合わせて「元気な大学、神戸学院!」を築いていこうではありませんか。

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