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神戸学院大学の「自分発見」「成長ストーリー」 企業編【2】

本学では、入学してから卒業するまでの4年間、多岐にわたるキャリアサポートを行っており、学生を全力でバックアップする体制が整っています。本学のキャリアセンタースタッフはもちろんのこと、卒業生もキャリア教育をサポート。毎年恒例の「就職フォーラム」は、卒業生が体験談とアドバイスを披露し、個別で相談にものっています。在学中に、「働く」とはどういうことか、実際の仕事とはどのようなものかを知ることは、自分の将来を探す上での指針となります。また、各業界で活躍する先輩の話を聞くことで、就職活動への意欲も増します。今年も多くの卒業生に協力いただき開催した「就職フォーラム2010」を紹介します。

企業編2「就職フォーラム2010」に300名を超える学生が参加

「就職フォーラム2010」に300名を超える学生が参加

神戸学院大学同窓会が主催し、本学キャリアセンターが共催する「就職フォーラム2010」が、10月16日に開催されました。開催に先立ち挨拶に立った岡田学長は、「就職活動は『自分』という商品を買ってもらうこと。そのためには、1.就職活動に対して素直になる 2.開催されるイベントには必ず参加する 3.キャリアセンターを大いに活用する 4.自分のセールスポイントを見つける、という4つのことを約束してほしい。一日一日の小さな一歩の積み重ねが目標に近づく道。神戸学院大学の学生であることに誇りをもってがんばってほしい」と、学生にエールを送りました。

第1部では、本学卒業生の東洋証券株式会社代表取締役社長 篠田哲志氏による講演、第2部では京阪神地区を中心とする約30の企業・団体による個別企業説明会が行われました。参加いただいた企業には、本学卒業生も多数在籍。学生たちは、企業の人事担当者や先輩たちの言葉に熱心に耳を傾けていました。

開催概要
日 時 10月16日(土)
場 所 神戸学院大学ポートアイランドキャンパス B号館
内 容 第1部 講演会 東洋証券株式会社代表取締役社長 篠田哲志氏
第2部 個別企業説明会 京阪神地区を中心とする約30の企業・団体が参加
主 催 神戸学院大学同窓会
共 催 神戸学院大学キャリアセンター

第1部 講演会要旨

「夢」を追い続けた先に、あなたの「未来」がある。
「未来」を読む力をつけよう!

東洋証券株式会社 代表取締役社長
篠田 哲志 氏
1973年 経済学部卒業

東洋証券株式会社 代表取締役社長 篠田 哲志 氏 1973年 経済学部卒業

大学時代、マーケティングのゼミで金融に興味を持ち、証券会社を就職先に選びました。待つだけの受身な仕事ではなく、実行力が伴う仕事がしたいと考えたからです。複数の証券会社から内定はいただきましたが、安定していてリスクのない企業を選ぶのか、将来を見据え小さいながらも自分のやりたいことが出来る企業を選ぶのかでずいぶん迷いました。最終的には、地元に支店があり、出世のチャンスがあるという理由から、東洋証券を選びました。この選択が40年経った今でも、私を夢に向かって突き動かしているのです。

就職活動のキーワードは、「未来」です。みなさんにとっても、採用する企業にとっても、就職活動は「未来」の選択に夢をかける場です。みなさんが、企業の中に「あなたの未来」を見るのと同じで、企業側もあなたの中に「会社の未来」を見ているのです。では、どうすれば「未来を読む」ことができるのか。今、みなさんにできる一番有効的な方法は、新聞を読むことです。新聞には、現在の社会の動向がいっぱい詰まっています。そして現在は、未来につながっています。現在をしっかり読み解き、受け入れることで未来を予測できる可能性が広がるのです。したがって、みなさんには「未来」を知ろうとする、考えようとする努力をしてもらいたいと思います。

夢の実現は、夢を追い続ける先にあるのではないかと思います。運命は自分の力で変えることができます。あきらめずに未来に向かってがんばってください!

第2部 個別企業説明会参加企業からのメッセージ

株式会社ポートピアホテル
人事総務部 支配人
阿部 亜矢 さん

ブースに来られた学生さんは、みなさん真剣で、具体的な希望をもっているという印象を受けました。社会に出たら、仲の良い、気の合う仲間だけでなく、まったく面識のない方や、価値観・意見の違う方をも受け入れた上でコミュニケーションを図らなくてはいけません。その際に大切となるのが「笑顔」「元気」「言葉遣い」などの基本です。資格などの取得も必要なことですが、社会ではこうした「基本」が一番重要となってくるのだと思います。

加藤産業株式会社
上郡工場 総務課
井上 仁 さん (2005年法学部卒業)

学生のみなさんには「積極的に質問をしてください」と申し上げました。「質問がない」=「興味がない」と受け取られることがあるからです。そして質問する場合、された場合は、自分の言葉でわかりやすく受け答えするようにしてほしいですね。的確に話せることは、コミュニケーション能力の一つですから。卒業生の一人として、難局を乗り越えてほしいと願っています。

社会福祉法人 一れつ会
常務理事
小林 智久 さん

福祉に限らず、すべての企業で言えることですが、人と接することを苦手としない人が望ましいですね。社会に出れば、仕事の大半は協働で行うからです。就職活動においては、成功体験だけでなく、問題に直面したときにどのように乗り越えたかという経験も評価されると思います。がんばってください。

日新信用金庫
人事部 課長

【金融】
学生のみなさんには、難しいことでもわかりやすくお客様に説明できる能力のある人を採用したいと申し上げました。金融機関なので、できれば笑顔を伴いながら説明できる人が望ましいですね。スタートラインということで、手探りの学生も多かったように思いますが、学生の反応を直に感じられ、有意義な説明会でした。

株式会社大月真珠
総務部人事課 課長

【メーカー・商社】
就職活動が始まったばかりということもありますが、学生さんたちは何をしたらよいか迷っており、おとなしい印象がありました。でも、真面目で温厚なところは当社にあっているかもしれませんね。実際に卒業生も多数在職しております。少数精鋭で採用したいので、セミナーなどには積極的に参加してほしいですね。

企業編2講演会、個別企業説明会に参加した学生の声

【人文学部3年次生 男性】

公務員を志望していますが、まずはいろいろな企業の話を聞いてみたいと思って参加しました。一人の方の話だけに感化されることなく、いろいろな業界、幅広い年齢の方から話を聞き、今の自分としっかり向き合いたいと思っています。

【経済学部3年次生 男性】

印象に残っているのは、企業の方の「ものづくり=技術=理系ではない。顧客のニーズに対応できる、文系の発想力や企画力がほしい」「目に見えるものだけでなく、視点を変えて理解するようにしてほしい」という言葉でした。熱心に話をしていただき、メーカーもいいなと考えるようになりました。

【経済学部3年次生 男性】

金融業界を目指しています。東洋証券の篠田社長の言葉には説得力があり、今の自分と将来を見つめ直すきっかけをもらいました。”「未来」を読む“という観点から、これから就職活動をしていきたいと思います。

【経営学部3年次生 女性】

サービス業、特にホテル業や旅行業などに憧れていて資格にも挑戦しています。講演の最後に同窓会の方が話された「PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)」の話が印象に残っています。諦めずに最後までがんばりたいと強く思うことができました。

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