地域を舞台に活動フロントライン

地域活性化を真剣に考え神戸市へ提言

― 神戸市への提言を通じて地域の活性化を考える ―

神戸市では、2009年1月に「私たちがつくる将来の神戸」というテーマで、市内の大学などに通う学生から論文を募集しました。これは、市の新たな基本計画を構築するにあたって、学生にも将来の神戸市のあり方について考えてもらい、そこで述べられた意見を参考にしながら計画の内容を考えていきたいという主旨のもと公募されたものです。この提言募集に応募した40人のなかから最終選考にまで残ったのが、本学経営学部経営学科3年次生の森本大介さんです。選考方法は、最初に主旨の要点をまとめた論文による書類審査を行い、次に簡単なプレゼンテーションを行う予備審査を実施。最終選考では、市長をはじめ神戸大学の学長など審査員の前で、プレゼンテーションが行われました。森本さんは、ポートアイランドに集まる大学や研究センターなど“知の産業”の創生に力を注ぎ、地元産業の振興を図ることを提言。また、学生など若い世代が潤滑油となって介護や福祉が充実した安心な街づくりを目指すことで、世代を超えて地域を見守るという気風が芽生え、結果として神戸に住みたいと考える人が増えるのではと述べ、見事入選を果たしました。

最終選考で自身の主張を述べる森本さん。神戸市長など並みいるVIPを前にやや緊張ぎみ
最終選考で自身の主張を述べる森本さん。
神戸市長など並みいる
VIPを前にやや緊張ぎみ
今回の神戸市への提言で、自分が今まで考えていたことが認められてうれしいと語る森本さん
今回の神戸市への提言で、
自分が今まで考えていたことが
認められてうれしいと語る森本さん

地域の教育を考えることで問題意識が高まり
最終選考にまで残る提言が完成

経営学部経営学科3年次生
森本 大介 さん

経営学部経営学科3年次生 森本 大介 さん

私は、将来教員になって地域の子どもたちの教育に関わっていきたいという希望を持っています。そのために、本学の教職課程だけでなく、小学校教諭の免許を取得するために神戸親和女子大学などでも講義を受けています。また、高校生の時から地元の小学校で開催される夏祭りのスタッフやプールの監視員などのボランティアを行い、多くの子どもたちに接してきました。そうした経験を通して、少子高齢化の問題やモンスター・ペアレントなど学校現場の荒廃が進んでいる現状について自分なりに考えてきました。今回、神戸市の提言募集に応募したのは、今後少子高齢化がますます進むなかで、若い世代である自分が地域の教育を含めた将来のことについて何かできることはないのかと以前から考えていたからです。今回の提言は、そうした今までの思いをまとめたものなのです。選考では、満足した論文が書けたので書類審査はパスする自信がありましたが、予備審査も通過するとは正直思いませんでした。予備審査と最終選考のプレゼンテーションではパワーポイントを使ってスライドで説明しましたが、比較的パソコン操作に詳しいこともあり、すべて自分で制作しました。自宅で練習した時には制限時間ちょうどで終えることができたのですが、本番ではやはり緊張のせいか少々時間をオーバーしてしまいました。それでも、全体としてはうまくプレゼンテーションできたと思います。私の第一希望は小学校の先生になることです。できるだけ子どもの目線で物事を考えられる教師になりたいと思っています。そのためにも、学生時代は小学校でのボランティア活動を続けていきたいと考えています。

フロントライン 一覧