ボランティアで社会貢献フロントライン

文化会「food global communication (ふ~ばる.com)」

― 学生が力をあわせて地域の子どもたちに食育を ―

昨年11月に開催された「キッズオープンキャンパス」では、本学マスコット「マナビー」と食育体操を披露
昨年11月に開催された「キッズオープンキャンパス」
では、本学マスコット「マナビー」と食育体操を披露

「food global communication (ふ~ばる.com)」は、本学課外活動団体の文化会に所属するボランティア活動サークルです。2006年に、栄養学部の学生が中心となって結成されました。「ふ~ばる.com」というユニークな名前の由来は、「Food Global Communication」を略したもの。食を通じて多くの人と広くつながっていきたいという意味が込められています。その名の通り、明石市立松ヶ丘小学校での小学生を対象にした食育活動を中心に、西区の多目的スペース「ユースステーション西」などを利用して料理教室や食育教室を開くなど、広く地域の方々へ“食の大切さ”を伝える活動を行っています。小学校での食育活動では、小学生にも理解してもらうために、劇仕立てにしたりクイズ形式にしたりなど、子どもたちが楽しんで参加してもらえるよう工夫しています。こうしたイベントは、ほとんどの場合サークルのメンバーでテーマや企画を考えて実施しており、子どもたちだけでなくその保護者、主催者の方々にも好評を博しています。

今後のイベント予定
「夏の食祭」

  • 開催日: 8月22日(土)
  • 場所: ユースステーション西/西区民センター内1・2階(西区糀台5丁目6番1号)
  • 行き方: 地下鉄「西神中央」駅下車、徒歩約3分

子どもたちの笑顔が何よりの励み
より多くの人に食の大切さを伝えたい

栄養学部栄養学科2年次生
「ふ~ばる.com」部長
櫻井 理恵 さん

栄養学部栄養学科2年次生 「ふ~ばる.COM」部長 櫻井 理恵 さん

私たち「ふ~ばる.com」は、現在総勢35名のメンバーで活動を行っています。私たちのサークルは、発足当時の顧問の先生が、松ヶ丘小学校で食育のための劇を何度か実施し、劇に関わるスタッフを栄養学部内で募集していたことから始まっています。松ヶ丘小学校などで子どもたちを相手にするときは、食物の3色食品群を“食レンジャー”など戦隊ものに例えて劇を披露したり、クイズ形式で行ったり、子どもたちに興味を持ってもらえそうなアレンジを加えて食の大切さを伝えるようにしています。こうしたイベントを実施する時は、授業で人数が集まらないなかで準備していかなければならないことも多く、辛いと感じることも多々あります。しかし、参加した子どもたちに「楽しかったから、また来て」と笑顔で言われると、やっていてよかったという気持ちでいっぱいになります。私たちは、小学校だけでなく、大学で催される食育関連イベントに参加したり地域で実施されている食育フェアなどにブースを出したりなど、さまざまな場所で啓発活動を行っています。そうした活動のほかに、今後は食育に興味がある方に対してもっと栄養学的な知識を伝えていけるような活動も行い地域の方とお互いに交流が図れるような企画を実現させたいと考えています。サークルの名前のように、さまざまな場所や人に食育の輪が広がって欲しいと願っています。

手話サークル「結〔ゆい〕」

― 学内を中心に手話教室を実施 ―

手話初心者がほとんどの手話サークル「結」。聴覚障害の方と“挨拶”できるようになるのが当面の目標
手話初心者がほとんどの手話サークル「結」。
聴覚障害の方と“挨拶”できるようになるのが当面の目標

本学課外活動の任意団体である手話サークル「結」は、2008年に結成された新しい団体です。週に1回のミーティングと勉強会を行っていますが、サークル活動の中心は、主に本学学生を対象とし、1年を前期と後期に分けてそれぞれ4回のシリーズで行われる手話講習会の開催です。この講習会は、外部から手話の講師を2名招いて実施しています。昨年は、講習会をPRするためにボランティア活動支援室より助成金を受けて新聞にも広告を掲載しました。こうして開催された第1回の講習会は、通年で14回のシリーズで実施。しかし、期間が長いと参加する側の負担につながるとして、今年からは半年ごとの開催となりました。こうした手探りの活動のなかで、手話の普及のためにサークルのメンバーは自身のスキルアップのために日々努力しています。

手話講習会[後期]スケジュール

  • 日時(予定): 10月2週目より木曜日開催(全4回)16:45~18:45
  • 場所: 有瀬キャンパス 11号館8階118 I 演習室

皆手話初心者だから一緒に成長できる
高い目標を設定してがんばる日々

人文学部人文学科3年次生
手話サークル「結」代表
森 香奈子 さん

人文学部人文学科3年次生 手話サークル「結」代表 森 香奈子 さん

私は、1年次生からボランティア支援室の学生スタッフをしています。その関係もあり、支援室主催で手話講習会の開催が企画された際に、多くの学生が手話に関心を持っていることを知りました。私自身も以前から手話を勉強しており、手話に対する興味があったので、昨年の7月に手話サークル「結」を結成することになったのです。サークルの主な活動は、半年に4回行われる手話講習会の開催ですが、週に1度はメンバーが集まって勉強会を開いています。2年次生に聴覚障害の学生がいるのですが、私を含めて他のメンバーの手話のスキルが高くないために、彼女とは未だに筆談で“会話”することが多い状態が続いています。少しでもこの状態を改善できるよう、各部員それぞれが手話のレベルを上げるために勉強しているところです。このようにまだまだ初心者の多い私たちのサークルですが、その分、みんなの手話が少しずつでも上達するよう同じ目標に向かって自主的に努力しています。一緒に成長しているという充実感を感じられることが、このサークルの強みではないかと思います。将来的には、手話コーラスや手話通訳などができるレベルにまで上げたいというのが私の願いです。非常に高いハードルではありますが、高い目標を設定した方がやる気も出ると思います。手話に興味があればどなたでも歓迎しますので、サークルだからと身構えずに、手話講習会に参加することから始めてはいかがでしょうか。現在メンバーは10数名いますが、すべて女子学生。ぜひ男子学生の皆さんも気軽に参加してください。

ボランティアは、実は辞められなくなる程、面白い活動。
まずは短期から始めてやりがいを感じてほしい

学生支援グループ ボランティア活動支援室
川口 謙造

現在、文化会に所属している学生団体では「神戸学院大学ボランティア活動基金VAF」「ふ~ばる.COM」「S.S.W」「Fair way」の4団体がボランティア活動を行っています。この4団体に加えて、任意団体登録をしている手話サークル「結」と「BBS」を併せると、6団体となります。
ボランティア活動支援室では、こうした学生団体へ助成金を出して経済的な側面からもサポートしています。その他、団体運営の相談に乗ったり団体同士のネットワークづくりのお手伝いをしています。また、団体に所属しない個人の活動希望者に対しても、福祉施設などの外部団体から要請されているボランティアスタッフの募集を紹介したりなど、さまざまなサポートをしています。
支援室では掲示板やホームページ、ボランティア情報登録者に募集情報を提供していますが、障害のある児童に対する地域の小学校やNPO団体、福祉施設などからのボランティアの募集が多いです。そうした依頼のなかには、夏休みだけといった短期のものもありますが、長期にわたる依頼も多く、授業との兼ね合いもあって短期を選ぶ傾向がある学生のニーズとなかなかマッチしません。これからは、そうした学生にまずは短期から始めて慣れてもらい、次のステップとして継続的にボランティア活動を行う、リーダー的な人材に育っていってほしいと願っています。
そのためには、できるだけボランティア活動の裾野を広げる新たな方策を、私たち支援室も考えていく必要があるでしょう。ボランティア活動は、社会のさまざまな側面を見ることができ、学外に出ることで数多くの交流が生まれる絶好の機会。何かしたいけれど、何をしたいのか分からないと考えている学生は、一度支援室に来てみてはいかがでしょうか。ボランティア活動を実際に経験すれば、アルバイトとはまた違った、貴重な体験を得られるのではないかと思います。

サマーボランティア2009

夏休み期間で、8月11日(火)~9月23日(水)のボランティア活動のメニューを大学ホームページ(「ボランティア活動支援」のページ)で紹介しています。紹介する活動については、「保険代」「交通費」「宿泊費」「参加費」の補助を行いますので、この機会にボランティアに参加してみてはいかがでしょうか。

  • お問合せ・お申込みは有瀬キャンパスボランティア活動支援室まで
  • [ボランティア活動支援室]
    開室日・時間:月~金曜日9:30~17:00(祝日は閉室 休憩11:30~12:30)
フロントライン 一覧