学生相談 その2フロントライン

学生が快適・安全な生活を送るための
啓発活動や対策を実施

薬物乱用防止や飲酒問題に対する取り組み

2008年3月、本学ユースホステル部の男子部員が、合宿中に死亡するという痛ましい事故が起きました。以降、学内ではもちろんのこと、学外でも課外活動団体におけるコンパなどでの飲酒を全面的に禁止しています。学生支援センターでは、こうした未成年者の飲酒や飲酒による事故等も含め、問題行動を防ぐためのイベントを不定期で開催。学内の啓発に努めています。

4月4日(土)には、「大学生の依存症と感染症について」と題した講演会が新入生対象に開かれました。今年も、神戸市保健所予防衛生課の方を講師として招き、大学生が陥りやすいネット依存やタバコ依存、薬物依存などについて話していただきました。また、本学は今年度、兵庫県が行っている「大学生による薬物乱用防止啓発サポーター事業」に参加しています。本事業は、将来を担う若者の薬物乱用を防止するため、大学生の啓発ボランティアによる同世代への啓発効果を高めることを目的としています。

神戸市保健所予防衛生課 結核・感染症係 楢林 成之 主査
神戸市保健所予防衛生課
結核・感染症係
楢林 成之 主査

よりよい人生を学生が送るために
学生自身と保護者が気をつけるべきこと

もともと、大学生にあたる10代後半から20代前半の若者は、非常に感受性が高く何かにのめり込みやすい傾向にあります。喫煙やインターネットの過剰な利用、大麻など禁止薬物の吸引など、ちょうど大学生はそうしたさまざまな依存症に陥りやすい時期を過ごしていると言えるでしょう。特に大麻に関しては、首都圏や関西圏の大学で相次いで学生が逮捕されるなど大きな社会問題となっています。そうした事件が多発している背景として、学生の間で大麻の吸引が一種のファッションとして捉えられている、あるいは「喫煙より身体によい」などといった根拠のない説が流布していることなどが指摘されています。そのため、たいした罪の意識もなく簡単に手を出してしまうと思われるのです。学生には、大麻など薬物の吸引は体全体の機能を低下させる、大いに身体に害のある行為であることをまずはっきり認識してもらう必要があるでしょう。ただ、依存に陥りやすい彼らを誘惑の魔の手から守るのは容易ではありません。私は、学生自身が自分はこうなりたいという将来像をある程度具体的に思い描くことが、依存の抑止に効果があるのではと考えています。例えば、人から信頼される人物になりたいと思った場合に、薬物はその夢をつぶすことはあっても決して有効な手段ではないはずだからです。不幸にして、すでに喫煙や薬物、アルコールなどに依存している場合は必ず医療機関に相談すること。決して自力で直そうとしてはいけません。依存症は病気なので、専門の医療機関で治療する必要があるからです。また、私は保護者の方が、人生の先輩として“あらゆる失敗の種を摘み取ろうとするのではなく”、成長につながる失敗はむしろ経験させてあげてよいのでは、と考えています。そのうえで、薬物依存など決して許容できない事柄に関しては頑として否定し、身体を張って子どもを守る。今後学生がよりよい人生を歩むためには、そうした両方の態度が必要ではないでしょうか。

キャンパス内で発生するハラスメントに対する取り組み

企業や大学など組織のなかで、さまざまな“いやがらせ”を受けた被害者が、著しい不利益を被るハラスメント問題がクローズアップされています。各大学においても、課外活動の新入生歓迎コンパなどで上級生が飲酒を強要する“アルコール・ハラスメント”など、各種ハラスメント問題に真摯に取組むことが急務となっています。本学でもハラスメント被害者に対する相談窓口を設けて、対策の強化を打ち出しています。相談や苦情の申し立ては、有瀬キャンパスのハラスメント相談室をはじめ、学生相談室や医務室あるいは、学長室でも受け付けています。被害者本人以外の第三者が代理で相談することも可能です。

受付・相談窓口

■ハラスメント相談室 火~金曜日(祝日を除く) 10:00~17:00

有瀬キャンパスハラスメント相談室 1号館3階
電話、FAX、メール、郵便による受付
住所: 〒651-2180 神戸市西区伊川谷町有瀬518 ハラスメント相談室宛
(封筒の表面に「親展」と朱書きしてください)
TEL: 078-974-6245(専用回線)
FAX: 078-974-2496(専用回線)

■学長室

有瀬キャンパス1号館2階
電話、FAX、メール、郵便による受付
住所: 〒651-2180 神戸市西区伊川谷町有瀬518 学長室宛
(封筒の表面に「親展」と朱書きしてください)
TEL、FAX: 078-974-0705(専用回線)

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