“学士力”養成を強力にバックアップ
神戸学院大学の学生支援フロントライン

前回のフロントラインでは、昨年12月に出された中央教育審議会答申「学士課程教育の構築に向けて」について特集しました。そこでは、学部教育において、各専攻分野以外に、多文化・異文化などの知識・理解、語学などの汎用的技能、倫理観、チームワークなどの態度・志向性、またそれらを総合的に活用するための創造的思考力などを身につけることが求められています。これを「学士力」と称し、本学においてもこの学士課程教育の構築を柱とした大学教育改革を進めるべく、本年4月より教育開発センターを開設しました。
今回のフロントラインでは、これら大学教育改革の主役となる学生の生活環境にスポットをあて、学生が正課(授業)に、そして課外活動等の正課外活動に安心して取り組めるようサポートする、神戸学院大学のさまざまな「学生支援」について紹介します。

経済支援

現在、経済事情の悪化により、学費の納入に支障をきたす世帯が増えていると言われています。本学には、各種奨学金をはじめ学費分納、低金利での融資が可能な大学提携教育ローンなどの経済支援制度が用意されています。

学生相談

大学生活をより充実したものとするためには、心身ともに健康であることが不可欠です。本学では、定期健康診断の実施や学内にカウンセリング室を設けるなどして、学生の健康全般をサポートしています。また、昨今大きな社会問題となっている大麻など禁止薬物の乱用や、教員、学生間における地位又は権力を利用したいやがらせ行為、いわゆる“アカデミックハラスメント”に関する問題、コンパなどでの席で、アルコールの強要やイッキ飲みを行わせる“アルコールハラスメント”の問題などさまざまなトラブルに巻き込まれないよう相談窓口を開設。啓発活動を行うなど、学内で安心・安全の学生生活を送ってもらうための体制づくりを進めています。

生活支援

大学入学後は、多く の学生が課外活動を行ったりアルバイトをしたりしています。下宿する学生のニーズにも応えるため、学内には学生が生活全般に関する相談を気軽に行うことができる窓口が設置されています。また、体育会や文化会など課外活動団体に所属する学生を支援する制度などもあり、有意義な学生生活を送るための援助体制が整っています。

学生支援センター所長 人文学部 田中 勝 教授
学生支援センター所長
人文学部 田中 勝 教授

奨学金制度から課外活動奨励まで
充実した学生支援

昨年起きたアメリカの金融危機に端を発する未曾有の経済不況は、大学生の修学にも暗い陰を落としつつあります。経済的に不安定な家庭が増えている現在、緊急に奨学金制度の充実を図るなどの大学も出てきています。しかし本学では、以前から日本学生支援機構をはじめとして、本学独自の制度や地方公共団体、民間奨学団体の制度まで幅広い種類の奨学金制度を用意しています。更に緊急援助を実施できる同窓会等の貸付金制度もあり、経済支援に関しては万全なバックアップ体制を整えています。また、こうした経済支援以外にも、各学部の教員が担当者となり、修学から日常生活まで学生生活のあらゆる相談を受け付ける「学生生活相談室」と、主に心理的な悩みについて専門のカウンセラーが対応する「カウンセリング室」*を有瀬キャンパスとポートアイランドキャンパスに開設し、多くの学生の相談に応じています。そのほか本学は、食堂や書籍・文具の販売はもちろんのこと、旅行代理店の設置など各種厚生関係サービスも充実しています。有瀬キャンパスの大学会館内にトレーニングルームがあり、専門のインストラクターの指導による学生の体力増進や健康管理を行うといった本学独自のユニークなサービスも行っています。今後は、近年メンタル面に不安を抱える学生が増えつつある事態を考慮し、学生一人ひとりに細やかに対応するなどの方策を講じ、学生の皆さんが4年間無事に学業を終えていただく必要があると考えています。また、本学の建学の精神である“個性尊重”を踏まえた教育として、課外活動の奨励におおいに力を注いでいきたいと思っています。課外活動で仲間と触れ合い、一所懸命に活動に打ち込むことは、コミュニケーション能力を高めるための手段としても非常に有効です。また課外活動を通して積極的に地域と交流を図った学生に対して、奨励賞を与えるといったことなどでやる気を喚起し、活動の底上げを図り、ひいては本学全体の活性化にもつなげたいと考えています。

*カウンセリング室は、長田キャンパスにも開設しています。

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