神戸学院大学 学長 岡田 芳男フロントライン

2009年、 さらなる高みを目指して ―新年のメッセージ―

神戸学院大学 学長 岡田 芳男

神戸学院大学 学長 岡田 芳男

休むことなく教育改革を

明けましておめでとうございます。
年齢に関係なく、毎年私は初日の出を見て手を合わすときその年の抱負や希望がふつふつとわいてきます。皆様方も希望を抱き新しい年をお迎えになったことと思います。皆様方がこの一年間を明るく健康に過ごされますことをまず祈念いたします。今年は丑年です。ゆっくりであっても力強く常に前進する成熟した神戸学院大学であることを願っています。私は昨年の年頭にあたって、1年間の計画などを記載させていただきました。今年は昨年お示しした計画がどこまで進み、今後それをどう展開していくのかを記載させていただきます。

最近いろいろな所(県や市など)において策定される中長期計画には「少子高齢化社会」や「グローバル化と国際交流」がキーワードとして必ず出てきます。大学において中長期計画を策定する際にはこれらキーワードの他に「大学のユニバーサル化」「大学全入時代」などのキーワードも頭に入れておかねばならなりません。このような情勢の下で、大学は、1)人材育成 2)知の蓄積と社会への還元 3)大学の社会貢献なる役割を有しています。

【1】 人材育成は大学第一の使命

神戸学院大学 学長 岡田 芳男

私たち教職員は常に上に記したような大学の現状についての共通認識を持ち、これまで培ってきた教育力をさらにレベルアップするよう学生をも巻き込んで教育改革を続けていかなければならないと考えています。現在、中央教育審議会は「学士課程教育の構築」について審議を続けており、文部科学省に答申する予定です。昨年7月に設置されました「神戸学院大学教育活性化会議」において、教育支援センターと協働して答申内容の検討・研究に入っております。高大連携、学士力の保証や4年間の順序だったカリキュラムの構築方法など、ここから発信される神戸学院大学特有の教育方法を具体化し実現に向け、また教育活性化会議の検討をより促進するため本年4月には「教育開発センター」を開設すべく検討を重ねていただいております。教育改革のための具体策は出来上がりつつありますが、これを推進するためには学部や研究科からの積極的な協力や事務組織との連携が不可欠です。教育改革は短期間で達成されるようなものではありませんが、改革の具体化を一年ずつ積み上げ、「学生の教育を大切にする大学」となるため休むことなく改革を進めていきたいものです。

【2】 国際交流の活性化

日本における2005年の出生数は105万人です。このまま進めば2030年には67万人、2055年には46万人の出生数と推計されています。2005年に生まれた子どもは2023年に18歳となり大学に入学します。18~22歳の人口減少の傾向が見られるものの、2025年の学生数については留学生や社会人学生が増え、現在の学生数の1.3倍になると試算されています。本学も今からそちらのほうに向けた大学運営を行うべきだと考えています。昨年度は海外の大学との交流協定を締結することが出来ました。このような国際交流を続けることにより本学学生の国際性育成にも役立つであろうと考えています。現在、本学を卒業した留学生の動向を調査しています。多くの方は主にアジア地域で活躍していることが分かってきております。これをベースにして国内外で活躍する卒業生との間でネットワークを構築したいと考えています。

【3】 地域大学間連携の推進

文部科学省は少子化対策の一環として大学間連携を推進し大学間でより効率的な運営を進めるように指導しています。2008年度の「戦略的大学間連携支援事業」に本学を代表校とする4大学(神戸学院大学、神戸女子大学、兵庫医療大学、神戸女子短期大学)が「ポーアイ4大学による連携事業―安全・安心・健康のための総合プログラムを軸としてー」を申請しましたところ幸運にも採択されました。本年から積極的に事業が展開され、社会貢献も今まで以上に加速されるものと期待しています。また学生が積極的に参加し大学間での交流、地域社会との交流を通じ人間力形成に役立ってほしいと考えています。

【4】 知的財産の保護と活用

2008年度の「大学知的財産アドバイザー派遣先大学」に選定され、アドバイザー1名が派遣されて本学の知的財産本部の構築にご尽力いただいております。昨年暮れには特許庁から講師をお招きし、知的財産セミナーを開催しました。規約なども整備されつつございますので本学の関連分野からの利用を期待しています。

【5】 おわりに

神戸学院大学が社会の中で常に存在意義を示していく為には、時代のニーズに即した学部・学科を持ち、大学が常に新陳代謝を繰り返していることが望ましいと考えています。また本学は有瀬キャンパス(KAC)、長田キャンパス(KNC)とポートアイランドキャンパス(KPC)がバランスよく活性化されることにより、素晴らしい神戸学院大学となるでしょう。これらを活性化していくためには、健全な財政的裏付けが必要です。財政状況を慎重に精査しながら、本学開設50周年に向けて本法人の進むべき道を明示したいと考えています。

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