イベントの共同開催から施設の共有まで 活発な交流を行ってきた専門部会の活動フロントライン

さまざまな部会を共同で立ち上げ、多彩な活動を活発に実施

さまざまな部会を共同で立ち上げ、多彩な活動を活発に実施

本事業の土台となる専門部会の活動は、2年前の本学ポートアイランドキャンパス開設前からスタートしました。2006年8月、ポートアイランドにキャンパスを開設予定の大学(神戸女子大学・神戸女子短期大学はすでに開設)による実務者会議を実施。その際に、隣接する大学という立地条件をいかし、各大学が連携することでお互いの学びの領域を広げ、幅広い地域貢献を行うことで合意しました。その後、事務レベルでの交流を図り具体的な案件を実施していくための場として、入試広報部会・教務部会・図書館部会・学生部会を組織。のちにエクステンション部会も追加され、さまざまな事柄が決定され実施されています。このたびの連携事業発足を機に、「社会貢献部会」も開設されました。

入試広報部会

各部会のうち、一番早く開設されたのが入試広報部会です。入試広報部会は、2007年5月に合同オープンキャンパス「ポーアイ“学び”ライブ」を開催。著名人による講演会のほか、各大学で取得できる資格や専門科目を学ぶことで将来進むことのできる職業の紹介ブースの設置などさまざまな催しが行われました。今後は、各地で行われる入試説明会の合同開催が検討されています。

教務部会

もともと、単位互換を目的に組織された部会。立ち上げから半年後に具体的な検討に入り、いよいよ来年度から単位互換制度がスタートし、4大学で合計30科目の授業を開講します。この制度を利用することにより、履修した他大学の科目を自身の大学の教養科目の単位に置き換えることが可能になります。

学生部会

学生部会の活動は多岐に渡り、基本的には学生の自主性に任されている部会です。開設からこれまでに、ポートアイランドの港島自治連合協議会主催の地域イベントやクリスマス時のポートライナー駅構内の飾り付け、キャンパス周辺の清掃活動など地域に貢献する活動を活発に行っています。2008年2月には、兵庫県警の協力のうえで、防犯・護身術の講習会を兵庫医療大学で実施しました。

図書館部会

発足当初から図書館の相互利用を検討し、2007年10月からスタートしています。学生が他の大学の図書館を利用するためには、専用のカードを発行します。有効期限は1年間です。今後は、外国語雑誌の充実を図っていくことや、各大学が所蔵する希少な蔵書や文献などを共同で公開するという企画も検討されています。

エクステンション部会

エクステンション部会は、就職支援や資格取得を共同で実施する目的で結成されました。今年度からは、他大学からも受講可能な課外講座(資格取得やスキルアップの講座)として3講座が設置されています。将来的には、インターンシップに関しても共同で取り組もうということで、検討が重ねられているところです。

社会貢献部会

連携事業の稼働によって新たに発足した部会で、プロジェクトの重要な活動のひとつとして組み込まれています。これまで学生部会で行われてきた、地域に対する安全や安心、健康や生活に関連するボランティア活動が引き継がれる予定となっています。

連携事業を支える強固な土台として活発な活動を

神戸学院大学 ポートアイランドキャンパス事務センター
事務部長
西脇 隆雅

現在活動している5つの専門部会は、設立当初からはっきりとした実現目標があって組織されました。各部会では、1、2ヶ月に1回の割合で会合を開き、懸案となっている議題について検討してきました。実際のところ、大学規模の大小や大学ごとの戦略の違いなどもあり、完全に足並みを揃えるのは難しい部分もありました。しかし、2年経過した現在の時点では、各部会の目的をほぼ達成することができているので、今までのところ順調に推移していると思います。この秋から新たに創設された社会貢献部会は、地域に対するボランティア活動を中心に運営される予定となっています。今回文部科学省に採択された連携事業の2つのプロジェクト、「ポーアイ防災推進プロジェクト」と「ポーアイ健康推進プロジェクト」を支える部会として、「ポーアイ安全・安心ステーション」と「ポーアイ健康・生活支援ステーション」の活動と常に連動する必要があるでしょう。部会を運営する実務者会議とポーアイ4大学連携推進センターの間で連絡を緊密にし、お互いの活動をサポートし合うことができれば、学生の教育や共同研究、地域貢献におおいに役立つのではないでしょうか。今後も、社会貢献部会だけではなく、事業の土台となる各部会の活動を活発に行いながら、本学もその中心的立場として事業を盛り上げていきたいと思います。

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