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社会人、学び直す。
―「総リハ」が行う社会人教育プログラム

「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」が
今年の4月よりスタート

「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」が今年の4月よりスタート

「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」は、文部科学省の委託事業として、社会人の再教育を目的に本学総合リハビリテーション学部に開設されました。受講期間は4月からの1年間で受講料は無料です。学習目的に応じて「高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース」と「障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース」の2コースが用意され、プログラムのために設けられた特設科目のほか学部の正規科目なども学ぶことができます。医療・福祉関連の専門知識や実務経験のない方でも「学び直しの意思のある社会人」であればどなたでも受講することが可能です(応募が定員を超えた場合は選考があります)。プログラムは今年の4月よりスタート。総勢45名の受講生が、第1期生として有瀬キャンパスで再び“学生生活”を送っておられます。

高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース

特別養護老人ホームの相談員や介護サービス事業者の管理者を目指すなど、高齢者のケアにリーダーシップを持って関わろうとする方に学修の機会を提供するコースです。既存のホームヘルパー養成や介護福祉士養成研修では修得することのできない、大学ならではの幅広い学びを身に付けることができます。

障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース

社会保障や社会福祉の基礎的な考え方に加えて、経営的な視点も合わせた教育科目を設定し障害者の就労促進や生活支援を志す人材の育成を目指すコースです。地元行政機関や各種団体などとも連携して、障害者の新たな就労場所や生活支援方法についても検討。受講生にも、こうした場へ参加する機会を提供します。

学内に活性化をもたらす
受講生の今後に大いなる期待を

医療リハビリテーション学科 理学療法学専攻
「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」実行委員長
備酒 伸彦 准教授

医療リハビリテーション学科 理学療法学専攻 「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」実行委員長 備酒 伸彦 准教授

「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の目的は、医療・福祉・介護の現場に携わっておられる方に今以上の実力を身につけていただく、そうした方々に自分自身の仕事に対する自信を深めていただく、そして、大学の持つ知識やノウハウを実際の現場に活かしていただくという3点に集約されると思います。今のところ、受講生の方々が非常に熱心に取り組んでおられることもあり、こうした目的を達成すべくプログラムは順調に推移していると考えています。社会人である受講生の存在は、学部生に対しても大きな影響を与えています。学部生と受講生がともに授業を受ける講義では、受講生がリーダーシップを発揮して学部生を引っ張り、授業が活性化されているという報告を受けています。また、近畿地方の保健医療・福祉を学ぶ学生で組織された「リハーパル」という任意団体があるのですが、その団体主催で行なわれた勉強会に受講生が招かれ、かなり活発な議論が展開されました。そのとき参加した学生も、非常に刺激を受けた、勉強になったとの感想を述べています。大学は常に外部との接点を持ち、人と人との交流が促進されないと停滞してしまいます。そうした意味でも、このプログラムは期待以上の成果を生んでいると思います。本プログラムは、来年度も継続して実施されます。プログラム自体はそれなりの学習を要求される内容となっていますが、特設科目の講義を録画してライブラリー化し、受講できなかった講義をビデオとして貸し出して見ていただくことで単位認定するなど、社会人の方の生活サイクルに配慮した工夫もしております。何かを学び取りたいという主体的な態度で、授業に臨むことができる社会人の方ならどなたでも歓迎します。一度、勇気を持って参加してみてはいかがでしょうか。

人生に新たな風をもたらしてくれた
プログラムでの出会い

障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース
受講生
塩飽 裕美 さん

障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース 受講生 塩飽 裕美 さん

私には、高次脳機能障害という事故や病気によって記憶障害や社会的行動障害を負った家族がいます。家族だけで支えるには限界を感じており、社会全体でフォローしてもらえるような仕組みを作る必要があると考えていたときにこのプログラムが開設されることを知りました。そこで、「障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース」を受講することにしたのです。私はこれまで、高次脳機能障害患者とその家族で結成されている家族会の方々に会うことが、唯一外の世界との接点と言ってもよい生活を送っていました。そんななか、同じ様な志を持ったさまざまな受講生の方と知り合い、また、学部生とともに同じ授業を受けたり、ボランティアの学生と知り合うことができたりなど、多くの交流を持つことができました。こうした経験によって、自分自身が再び学生に戻れたような気分になり、とても新鮮な気持ちで授業に臨むことができています。人生に新たな風が吹いている、という感覚でしょうか。また、社会リハビリテーション学科の藤井博志准教授に助言をいただいて、家族会の活動のための助成金申請を行うなど、先生との出会いによって挑戦できたこともあります。受講しなければ考えもつかなかったことですので、大変感謝しています。今後の授業のなかでも主体的な態度で臨み、せっかく持つことができた新たな関係を大切にし、こうした関係をもっと発展させて広げていきたいと思っています。

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