1. 神戸学院大学
  2. 學報.net
  3. フロントライン
  4. 2008年度
  5. 2008年9月 4年目を迎える総合リハビリテーション学部のいま。
  6. 「総リハ」卒業生、社会へ。―進路とキャリアサポート

「総リハ」卒業生、社会へ。
―進路とキャリアサポート

福祉関連施設をはじめ、さまざまな業界へ
順調に結果を出しつつある1期生の就職状況

来年の4月に、初めての卒業生を送り出す総合リハビリテーション学部。社会リハビリテーション学科では、1期生である4年次生のうち約60%の学生が社会福祉士など専門職として福祉関連施設を希望し、約40%が民間企業を希望しています。医療リハビリテーション学科に先駆け、これまでに4年次生の約70%が福祉施設や民間企業に内定しています。理学療法士や作業療法士の求人は秋以降に本格化する見通しのため、医療リハビリテーション学科の学生の内定は、他校の例から考えて10月から来年の2月にかけて決まっていくと思われます。

総合リハビリテーション学部では、進路支援グループが行っているガイダンスなどのほか、学部の教員によって面接に臨む際の心構えなどを身に付けてもらうマナー講座を進路支援グループの協力を得て開講。社会リハビリテーション学科では3年次生に、医療リハビリテーション学科では3、4年次生に実施しています。その他、希望者にはマンツーマンで相談に応じ、求人票の書き方やウェブ上から求人票にアクセスする方法なども指導するほか、それぞれのゼミナールで担当教員が一人ひとりに声をかけて就職状況の現状を把握するよう務めるなど、きめ細かく学生の就職活動をサポートしています。

人とのつながりを大切にする学びが
多様な分野の企業への就職を可能に

社会リハビリテーション学科
西垣 千春 教授

社会リハビリテーション学科 西垣 千春 教授

社会リハビリテーション学科の1期生に関しては、この夏の時点で全体の約7割の内定先が決まっており、順調に就職活動が行われていると感じます。今の時点で言えるのは、こちらが当初予想していたより民間企業に進む学生が多かったことです。しかも、金融機関や鉄道会社など、一見福祉とは関係ないように思える大手の企業に内定が決まっている学生が数多くいます。学生からは、本学部での学びの中心となる、人と人とのつながり、コミュニケーションの大切さを身に付けたということを面接で述べると、企業の面接官にも納得してもらえたという報告を受けています。このことから、企業も社会福祉サービスの考え方をこれからの活動に活かしたいと考えているということが分かります。学生自身も、自分たちの利点がどこにあるかをしっかりアピールできているのも、よい結果につながっているのではないでしょうか。人との接点の持ち方を掘り下げる演習や社会との接点を深める学外での実習も、学生が自分の進路を決定する際に重要なポイントとなっていると思います。実習のなかには、福祉施設とともに福祉用具の開発などを行っている福祉関連企業も含まれています。こうした企業に実習に行ったことがきっかけとなって就職を決めた学生もいます。いずれにしても、医療・福祉系だけでなく工学系など幅広い領域を総合的に学ぶ本学部の強みが、今回の多彩な内定先や好調な就職状況に現れているのではないでしょうか。医療リハビリテーション学科にも多くの求人票が届き、内定も出始めました。医療や福祉現場の方々からは、本学部の教員及び学習内容、そして学生に対して高レベルの評価をいただいているので、年内にはほとんどの学生が結果を出してくれるものと期待しています。

顧客サービスに活かせる本学部での学び
企業面接での大きなアピールポイントに

社会リハビリテーション学科
4年次生 平田 麻美 さん
(株式会社三井住友銀行 内定)

社会リハビリテーション学科 4年次生 平田 麻美 さん (株式会社三井住友銀行 内定)

もともと、何か社会に役に立つことができればと考え本学の社会リハビリテーション学科を選びました。しかし、実習などさまざまな学びのなかで、一般企業であっても社会に貢献する仕事はできると思いはじめ、住宅メーカーや金融業界なども視野に入れ就職活動をするようになりました。金融業界を目指すようになったのは、母が銀行に勤めていたため興味を持っていたことと、銀行の窓口には高齢者をはじめさまざまな方が訪れるので顧客サービスに社会福祉的な視点を活かすことができると考えたからです。就職活動は昨年2月に実習が終わってから始めました。実習は、常時介護を必要とする方が入居する特別養護老人ホームへ行きました。常にコミュニケーションを取りながら仕事を行うので、入居者と心を通わすことができ、コミュニケーションを取る大切さを学びました。就職活動中の面接では、実習で培われたコミュニケーション能力をアピールしました。実際に体験し、身につけたものだったので、面接官には説得力があったのではないでしょうか。また福祉施設でのボランティア活動の経験も、就職活動にはプラスになっていると思います。本学部で、人と人とのつながりの大切さを学ぶことができたので、銀行員として窓口に立つようになったとき、目には見えない部分、人のつながりを大事にしてお客様に接していきたいと思っています。

ずっと子どもたちと関わっていたい!
そう確信した施設での実習

社会リハビリテーション学科
4年次生 中尾 有里佳 さん
(児童養護施設 内定)

社会リハビリテーション学科 4年次生 中尾 有里佳 さん (児童養護施設 内定)

児童関連の福祉施設で働きたいと思っていたので、社会リハビリテーション学科に入学しました。入学してからも児童福祉関連の講義やボランティアに力を入れ、実習先も児童福祉施設でした。ずっと子どもと関わる仕事がしたいと思い希望して児童福祉施設を選びましたが、実際の現場ではかなり苦労しました。実習先の施設に入所しているのは、ほぼ80%が親から何らかの虐待を受けて情緒の発達に障害を持っている子どもたちばかり。彼らは他者と普通につきあうのが非常に難しく、暴言や暴力によって自分を表現しようとします。そういった子どもたちとコミュニケーションをとることはとても困難で、1度は挫折しかけたこともありました。しかし、実習での担当支援員の方に相談に乗ってもらいながら、あきらめずに子どもたちにコンタクトをとった結果、信頼関係を築くことができました。大きな問題を克服できたことで、児童福祉施設で働きたいという思いがより一層強くなったと思います。児童福祉関連の施設は求人がほとんどないので、内定を勝ち取ることができて大変満足しています。来年の春、社会福祉士の資格に合格して仕事の幅を広げ、常に子どもたちの目線で物事を考えることのできる支援員になりたいと思います。

ページトップへ