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【大学の新たな可能性を求めて】 ヴィッセル神戸とのパートナーシップ

連携講座

本学の選択科目である「キャリアトレーニング特別講座Ⅱ」※において、ヴィッセル神戸とのパートナーシップに基づく「ヴィッセル神戸連携講座」が、2005年度より実施されています。「プロスポーツから学ぶマネジメント」をテーマにヴィッセル神戸(株式会社クリムゾンフットボールクラブ)より講師を招き、全13回の講義を行っています。講師は、安達貞至 代表取締役社長をはじめ、各セクションの部長など、全員が最前線で陣頭指揮に当たっているスタッフの方々です。プロスポーツの現場で働いている方が講師として教壇に立つということで、実際の業務や業界の実情を知ることができる貴重な機会となっています。昨今、スポーツマネジメントに対する関心が高まっていることもあり、毎年200名あまりの学生が履修する人気の講義です。
※法学部、経済学部、経営学部、人文学部で履修可能

2007年度実施講座

2007年10月1日~2008年1月21日  毎週月曜日4時限目(15:00~16:30)

  • 第1回 「スポーツ振興基本計画とJリーグの理念」講師:安達貞至 代表取締役社長
  • 第2回 「サッカーと神戸の歴史」講師:加藤 寛 普及部長
  • 第3回 「スポーツに関わる仕事の役割」講師:吉池 淳 強化部
  • 第4回 「スポーツビジネスのマネジメント」講師:叶屋宏一 代表取締役専務
  • 第5回 「スポーツ組織のステークホルダー(1)住民、ファンイベント」講師:清田絵美 営業部
  • 第6回 「スポーツ組織のステークホルダー(2)スポンサー・企業」講師:森井彦晴 営業部長・日比野弘治 営業部
  • 第7回 「スポーツ組織のステークホルダー(3)競技者・競技団体」講師:佐藤英男 GM補佐
  • 第8回 「Jリーグのグッズ戦略とヴィッセル神戸の販売戦略」講師:芝 英幸 商品販売部部長
  • 第9回 「ヴィッセル神戸と「大学生」という市場への挑戦」講師:大山 高 ホームタウン事業部
  • 第10回 「Jリーグの運営組織・財務・経理の知識」講師:来住健次 業務部長
  • 第11回 「ヴィッセル神戸の地域スポーツ振興策」講師:加藤 寛 普及部長・都志見陽子 ホームタウン事業部
  • 第12回 「Jリーグ チーム広報の役割」講師:岩元里奈 広報宣伝部長
  • 第13回 「特別講義」講師:安達貞至 代表取締役社長

※2008年度も上記テーマで、後期の木曜日4限目の2単位、全13回開講予定。

大学と連携し現場の“今”を伝えることで
スポーツ業界全体の底上げを図りたい

株式会社クリムゾンフットボールクラブ
ホームタウン事業部
ヴィッセル神戸スポーツビジネスカレッジ
大山 高 氏

株式会社クリムゾンフットボールクラブ ホームタウン事業部 ヴィッセル神戸スポーツビジネスカレッジ 大山 高 氏

ヴィッセル神戸のスタッフが講師となって学生に講義をするというアイデアを、パートナーシップを締結する前の2004年に初めて神戸学院大学に提案させていただきました。スポーツマネジメントの実務を行っている社会人が、プロスポーツ現場の“今”を学生に直接伝えることで、理論だけにとどまらない実践的教育を提供できると考えたからです。自分が学生だったころ、こんな授業があったらいいのにと思った経験を形にしたのです。連携講座を実施するにあたっては、業務に支障があるということで社内で相当反発があるのではないかと思っていましたが、予想に反して皆一様に協力的でした。自分たちが普段行っている仕事を一度整理し、見つめ直すよい機会と捉えてもらえたようです。私の場合、実際の講義では、理論が半分、実務の話が半分という形式で行い、実務を説明する際にはできるだけざっくばらんにリアルな現場の話をさせてもらっています。そうすることで、プロスポーツの世界に学生がもっと興味を持ち、将来業界を支える人材が巣立っていくことを期待しているからです。現在の日本では、学校教育の期間にスポーツをする人がほとんどで、その時期を過ぎると多くの人がスポーツから離れてしまいます。また、実際にスタジアムに足を運んでスポーツ観戦する人もそう多くありません。ましてや、プロスポーツを支えるスタッフとなると、なおさら人数は限られてしまいます。私は、連携講座のようなスポーツの楽しさや素晴らしさを学生に伝える機会を設けることで、“する人”と“見る人”、さらには“支える人”の人口が増えて欲しいと願っています。そして、いずれはスポーツ業界全体の底上げと拡大につなげていくことができればと考えています。連携講座は、普段社会と接する機会の少ない学生にとって、社会人とのコミュニケーションを図る貴重な機会。そのためにも、この連携講座のような試みは今後も継続して実施していきたいです。

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