テニス部フロントライン

このクラブのここに注目! 体育会編(1)
外国人コーチのもと急速にレベルアップ
テニス部

テニス部は、2003年に準強化団体、2006年には強化団体に指定され、その間フィリピンでデビスカップ代表選手だったソフロニオ・パラハンコーチを専任の特別技術指導員として招聘。男子チームが関西テニスリーグで2部から1部3位へ、女子チームが関西テニスリーグで4部から3部に昇格するなど、ここ数年で急速に実力を伸ばしています。

ほぼ一日部員の練習を見守る専任コーチのパラハン氏

テニス部の主な練習場は有瀬キャンパス近くの第5グランドで、男女部員が一緒に練習しています。全体練習は、火曜から金曜は早朝7時から1時限目の授業が始まる9時までと、授業がない部員を対象とした15時以降の一日2回と土・日曜日は9時から18時までを基本に練習を行っています。そのほか授業の合間などを利用しながら、部員同士でも練習を行っています。毎日の練習では、5面のコートを効率よく利用するためいくつかのグループに分けてローテーションを組んで対応しています。また、練習内容もパラハンコーチが各部員の実力などを考慮に入れながら、それぞれの部員にあった練習メニューを考えるなどきめ細やかな指導を行っています。

テニス部では、1995年から男子チームがパラハンコーチとともにフィリピンに出向き、地元大学チームとの練習試合などを行う強化合宿を毎年2月に2週間ほどをかけて実施しています。そのなかで、デビスカップ代表選手を含むフィリピンチームと総当たりで試合を行う「神戸学院カップ」を開催。外国の強豪選手と“他流試合”を通じてさらなるレベルアップを図っています。

熱戦の模様が新聞で伝えられるなどフィリピンでも注目を浴びる「神戸学院カップ」

また、一昨年から始まったスポーツフェスタ「ジュニアテニス育成・強化プロジェクト」では、第1回は29人、第2回は49人の小学生から高校生までの参加者を、日曜日の朝8時から10時すぎまで、年20回にわたって、コーチ、OB、テニス部員が指導いたしました。 受講生は、全日本ジュニア出場者から初心者までと幅広く、遠くは大津市、洲本市、芦屋市、西宮市、姫路市などから朝早くにもかかわらず参加していただき、受講生から是非、毎年続けて欲しいとの強い要請を受け好評を得ております。

最近の主な成績
2007年度
  • 関西学生春季テニストーナメント/関西学生夏季テニストーナメント(男子シングルス春・夏優勝、男子ダブルス春準優勝)
  • 国体代表選手(成年)兵庫県、岡山県、熊本県
  • 全日本都市対抗代表選手 神戸市
  • 関西テニスリーグ1部3位(関西大学加盟校63校)
  • 関西テニスリーグ3部昇格(女子) ほか
2006年度
  • 関西テニスリーグ1部昇格(男子)>・関西テニスリーグ1部昇格(男子)

体育会テニス部総監督
大西 哲夫

テニス部は、2003年にパラハン氏を専任コーチに迎え入れてから着実に実力を付けてきています。パラハンコーチは、部員に対する的確な指導はもちろんのこと、部員の誰よりも朝早く練習に出て、授業の合間をぬって練習に来る部員すべてに対して細かくフォローするなど、コーチとしての姿勢が素晴らしいと思います。そんなコーチの練習に対する真摯な姿勢に、部員たちも応えた結果が今のような好成績につながっていると思います。本学テニス部の部訓である「Be human before being a tennis champion! (テニスチャンピオンである前に人間であれ!)」の方針に基づき、学業、練習に対して一生懸命取り組まない部員は、たとえ実力があってもレギュラーから外すことがあります。逆に学業も練習も一生懸命に取り組む部員は、たとえ実力的に劣っていても大きな大会に参加させることがあります。

このように学業も練習も頑張った者が評価されるというクラブ方針の下で、部員全員がその趣旨を理解して練習に打ち込んでいることも、クラブ全体がレベルアップしている要因の一つではないでしょうか。このようにクラブ環境が整備されていることから、ここ数年、テニス界での本学テニス部の評判は大変高まってきており、兵庫県は勿論、近隣では大阪府、岡山県、香川県遠くは沖縄県や富山県、愛知県など年に10校以上の地元の有力高校テニス部が見学に来たり、重要な大会前に練習に来られています。

本学テニス部の練習を見に来られた後、「このような指導者やクラブの雰囲気のなかでうちの生徒を練習させたい。」とおっしゃる高校の指導者が多くおられます。実際、有望な高校生が本学を目指して受験してくれています。今後とも、「高校生や指導者の先生が、神戸学院大学テニス部を目指しています。」と言われるようなクラブでありたいと常に思っております。本年度のテニス部の主な就職先は、伊予銀行、オムロン、大建工業、大月真珠、大学院進学等に決まりました。今後とも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

Message!

経営学部経営学科 3年次生
テニス部(男子)部長
平 真弥さん

毎日の練習としては、パラハンコーチが考えたメニューに沿って、ボレーやストローク、クロスでラリーを行うなどごく基本的な動作の繰り返しを中心に行っています。ただ、高校までの自分がしてきた練習と大きく違うのは、基本的な動作の一つひとつの意味を考えながらプレーしていることです。パラハンコーチからは、自分が打つボールに対して相手がどう対処するのか考えて、相手の出方を常に読みながらプレーすることを心がけなさいと言われています。実戦になったときに、イメージ通りのプレーができて勝てているのも、こうした“頭を使った”練習を行っているおかげだと思います。今までで一番心に残っていることは、関西テニスリーグの2部から1部に上がる時の入れ替え戦で接戦となり、激闘の末昇格を勝ち取れたことです。部員全員が一丸となってつかんだ勝利だったので、心から感動しました。また、フィリピンでの「神戸学院カップ」への参加も印象に残っています。今年は、実力の高いフィリピン人選手に1勝することができましたが、今年で最後の参加だったので、感慨深いものがありました。学生最後の年である今年は、関西テニスリーグでの優勝をぜひ狙っていきたいと思っています。

人文学部人文学科 2年次生
テニス部(女子)部長
中西 未希子さん

私は、兵庫県内でテニスの強豪校として知られる中学・高校・大学と一貫教育の学校に進学しましたが、高校生の時、エスカレーター式に大学に進学するかどうかで悩み、本学テニス部の練習を見学しに来たことがありました。その際に見た練習方法が私の求めていた方向性にぴったりと重なり、何より、すべての部員が熱心に練習している姿が印象に残り雰囲気もとてもよかったので、たった1度の見学で受験を決めてしまいました。ほとんどの大学では、男女別々のチームに分かれ練習しますが、本学のテニス部は男女混合で練習します。男子選手と練習していると、打つボールが速く重いので、打ち返す練習を繰り返すことでパワーが身に付きます。また、こちらがどんなに力をこめてボールを打ち込んでも必ず打ち返されるので、ラリーが長く続き持続力が増します。力も体力もいるので大変ですが、やる気のある女子選手は、ぜひ本学テニス部に来てください。

フロントライン 一覧