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2016年12月16日(金)〜19日(月) 学生ボランティア派遣 報告書

本事業は「ひょうごボランタリープラザ」から補助を受け、実施しております。

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名
宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
日程
2016年12月16日(金)〜19日(月) 3泊4日(2泊は車中泊)
参加者
本学学生19名(一般申込み10名、ボランティア団体VAF1名、ボランティア活動支援室学生スタッフ5名、現代社会学部社会防災学科3名)
引率者2名(総合リハビリテーション学部、KPC学生支援グループ職員)

行程・内容

12月16日(金)

17:15
KAC 151F教室集合、事前研修会
19:30
KAC 15号館と14号館の間にバス到着、備品等積み込み
20:00
KAC 出発。バスにて宮城県へ。 ―バス車中泊―

12月17日(土)

※朝のSAで朝の支度、朝食

07:30
沿岸部視察(名取市閖上地区)
08:30
名取市箱塚屋敷到着(バスは敷地内に入る=Uターン可能)→備品下しなど
10:00
仮設住宅で活動開始
午前・午後の部=昼休憩はリーダーの指示に従う
・高齢者世帯(個別訪問)の掃除
・集会所での交流行事
15:45
活動終了、片付け
17:00
完全撤収 宿泊施設へ向けて出発
18:00
松島町フットボールセンター(宮城郡松島町手樽字大蓬沢13-1)
―お風呂、就寝前に振り返り、翌日活動打ち合わせ―

12月18日(日)

08:00
朝食(朝食時間は出発の1時間前としています)
〜寝具の片づけ、部屋の掃き掃除、トイレ・風呂・洗面台の掃除〜
09:00
宿泊施設出発(バス迎え)
09:50
みらいサポート石巻到着(石巻市立町1-3-29)
10:00
震災伝承・防災プログラム
■震災の語り部(みらいサポート石巻) 60分
■石巻専修大学学生、東北福祉大学学生との活動報告・意見交換会
12:30
昼食・交流(グループごとに、リーダーの指示に従う)
14:00
「防災まちあるき」(みらいサポート石巻)
15:00
一日の振り返り
16:00
活動終了・バス乗車 →途中・仮設南境第5団地へ立ち寄り本棚撤収
17:00
道の駅上品の郷「ふたごの湯」に移動 入浴 ・帰る準備
18:30
出発(バスは駐車場で待機)
19:30頃
SAで夕食、活動の振り返り ―バス車中泊―

12月19日(月)

※最後のSAで朝食タイム

08:15
KAC帰着 学生、備品等のおろし
08:50
KAC151K教室にて事後研修会
10:00頃
解散

活動詳細

12月16日(金)事前研修会

  • 今回参加するメンバーの自己紹介、活動前の最終確認作業、当日の作業の流れについて話し合いを行った。守田敦子氏(神戸松蔭こころのケア・センター臨床心理士)の協力で、住民とのかかわり方等の指導を受けた。

12月17日(土)名取市

《沿岸部の視察》

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(閖上地区)


名取市閖上地区 視察の様子

《名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地》


名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地付近地図

  • 約90世帯(2016年12月時点)の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。自治会があり、集会所も活発に活用されている。転出する世帯が増えている様子。空き住戸が出始めている。
年末大掃除
  • 3名が1チームとなり、仮設住宅のエアコンや換気扇等の掃除をお引き受けした。住民の方からは栄養ドリンクや菓子等をご用意頂き、生活の様子をはじめ様々なお話を聞かせていただいた(訪問数:7件)。


戸別訪問の様子

仮設住宅環境整備

仮設住宅内に設置されたベンチの塗装を3名の学生で行った。ぐらつきがあるものもあり、分解し組み立てる必要があったことから塗装だけにとどまったが、きれいに塗装することができた。

クリスマス会(学生企画)

午後から集会所にて、クリスマス会を行い住民の皆さん10名ほどにご参加いただいた。たこ焼き器を使用したベビーカステラタワー作り、羊毛フェルトを使用したマスコット作りを一緒に行い、住民の皆さんとの交流を図った。楽しい時間を過ごすことができ、住民の皆さんからも喜ばれた。クリスマス会に参加した住民の皆さんには、学生手作りのコースターをプレゼントした。


クリスマス会の様子

活動終了後の振り返り
  • 夕食後、一人ひとり感想を含めた活動の振り返りを発表した。その中で「自分から積極的に話をすることができなかったので、明日は積極的にコミュニケーションを取りたい」という声が非常に多く出た。また、「クリスマス会でのイベント(マスコット作り)で、誤って針で自分の指を刺した方がいた。誰もが怪我なく楽しめる、相手の立場にたったイベントを考えられたらよかった。」という声もあった。
    学生自ら、初日の反省を踏まえたうえで、翌日の活動に繋げたいという意見が出ていた。

12月18日(日)石巻市

石巻スタディツアー

協力:公益社団法人 みらいサポート石巻、宮城県の大学生(石巻専修大学・東北福祉大学)

語り部さんのお話を聞く

人を失うことの辛さ、自然災害の恐ろしさ等、ご自身が経験された辛い過去をお聞かせいただき、素晴らしい貴重な時間となった。「あなたのふるさとはどこですか」と語り部さんから問われたこと、家族や友人がいつもそばにいてくれることのありがたみ、当たり前の生活のありがたみを改めて認識する機会となった。


語り部さんのお話の様子

東北学生による活動報告

石巻専修大学学生2名、東北福祉大学学生1名に参加していただき、被災地に位置する大学の活動状況を報告していただいた。石巻専修大学学生からは、経営学部のゼミでボランティアについて考える活動をしている。所属学部の特性を活かし、仮設住宅でのアンケートなどを行い、ニーズがどこにあるのか調査している。その苦労や今後の展望等を報告していただいた。大学の支援がそこまで受けられない中、活動していく大変さなど本学学生はとてもいい刺激になったのではないかと思う。東北福祉大学学生からは、災害ボランティアから減災を意識した取り組みを始めていることが報告された。


活動報告の様子

防災まちあるき

震災当時の状況や現在までの復興過程、今後の復興計画を説明していただきながら、石巻市中心市街地をまちあるきした。まちあるきには「石巻津波伝承AR」アプリケーションを利用し、自分がいる場所の震災当時の画像や津波が押し寄せてくる映像を見たり、津波の高さを疑似体験したりすることができた。アプリケーション制作のきっかけは、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センターが震災伝承支援アプリケーション「1.17メモリアルアプリ」が制作したこと−それを石巻仕様にカスタマイズし制作されたものだと説明があった。


防災まちあるきの様子

学びの振り返り

4つのグループに分かれて各自の振り返りを行い、各グループの意見を代表がまとめて発表した。「神戸に帰っても今日聞いた体験を周りに伝えなければならない」や「大学からの支援を受けてボランティアに行けることは幸せで、自分たちでできる支援も考えなければならない」などの意見が出された。

12月19日(月)事後研修会

活動終了後の振り返り

疲れを癒すためのストレッチ体操、事後のケア(協力:神戸松蔭こころのケア・センター)、二日間の活動を振り返った。以下は参加学生及び引率者の振り返りコメント(一部抜粋)である。


事後研修会の様子

【事後研修会での学生及び引率者のコメント】

  • 事前の目標は「現地の方の役に立てるようにする」こと、「コミュニケーションをしっかりとる」ことだった。初めはコミュニケーションがうまく取れなかったが、掃除の活動を通して徐々にできるようになった。今回で被災地を訪れるのは3回目になるが、災害が起こった時の映像などを見ると鳥肌がたつ。どう伝えたらいいのかわからないが、その感性は大切にしたいと思う
  • 自分が苦手とする世代の違う人とコミュニケーションを取れるようにしたかった。掃除の活動通じて、現地の方とコミュニケーションを取ることができた。これを糧として、今後の活動の中でも、年の離れた人たちとも積極的に話しかけるようにしていきたい。
  • 目標は被災地に行って知識を付けたいと思って参加した。二日目のプログラムで現地を歩いたり、語り部さんなどから話を聞いて勉強になり、色々考えることができた。活動面では、リーダーに任せすぎたという反省がある。もっと自分から動けるように心がけたい。
  • 自身は一生懸命に活動ができたが、反面まわりの学生に指示ができなかった。今回の反省を見直し、次の活動につなげていきたい。今回のメンバーで活動できてよかったと思っている。
  • 仮設住宅での交流会では、準備のときにぼーっとして動けなかったことが反省点だ。しかし、住民の方が楽しんでくださったのでよかった。語り部さんから被災体験の話を聞き、日常生活を無事に送れていることがどれだけ幸せなことが実感している。
  • この大学にはボランティアに参加させてもらえる環境が整っているということがどれだけありがたいかがわかった。参加できてほんとうによかった。
  • 自分は受け身で参加するだけで、チームの役に立つというところまでできなかった。このような活動に企画から参加できたら最高だったと思う。震災については、メディアなどから知識はあると思っていたし、どこか他人事に感じていた。しかし、語り部の話を聞き、もしも自分の住んでいるところで起こったらどうなるかと自分事として考えらえるようになった。
  • 現地で「生の声をきく」ということを当初の目標として参加した。現地の方や語り部の方などがメディアでは知ることができない情報を話してくれ、現地でしかわからないことがあると知った。今後はメディアに頼るのではなく、自分で知って判断することが大切だと知った。
  • 初めてこのような活動に参加した。みんな年下なのにしっかりしていて、刺激になり、自分も頑張ろうと思った。現地で話を聞き、津波が来たら死ぬと思った。普段は「死」について考えることはないけれど、「命の大切さ」をあらためて思い知った。
  • 被災された方の生の声を聴き、自分が思っている以上に復興できていないのだと知った。1回だけの参加に終わらせず、3月には熊本もあると聞いたので、それにも参加したいと思っている。
  • 防災まちあるきでは復興公営住宅の紹介もあった。仮設から復興住宅へ移られた方はまた新たな課題の中におられるので支援の方法を改めて考える必要があると思った。
  • 最近は東北のことをニュースで報道されていないが、現地はボランティアを必要としていた。交流会では、指示待ちになってしまったことは自分の反省点だ。
  • メンバーで協力して準備ができてよかった。東北支援の活動を通して、実際に活動するだけではなく、語り部の話を聞いたり、まちを歩くこともボランティアだと思った。年末は実家に帰るので、そこで高校時代の友人たちやいろんな人に会うので、自分の身近な人から東北の現状を伝えたいと思う。先生からの問いかけの「ボランティアとは何か」ということについてはまだ答えがみつけられていない。
  • 現地の大学生は色々な活動をしていて、現地でしかできないことをしている。神戸でも情報を発信していきたいし、現地の大学生が取り組んでいたような防災意識を持ってもらえるようなことをしてみたい。神戸でも南海トラフ地震が懸念されていて、ここでの支援も必要になると思うので、子どもたちへの防災教育など企画して形にしていきたいと思った。
  • 仮設の方のお話など、衝撃的で気分が落ち込むような話もあったが、本などで読むものとは違うものが多くあった。むつかしいとは思うが、この得られたものを伝えていきたいと思った。また、他のメンバーが仲良くしてくれてよかった。

【引率から】

  • 語り部さんの話の中で風化させてないで伝えていくというのがあったが、震災後に生まれた皆さんが、どれだけ阪神・淡路大震災のことを知っているのだろうかとふと感じた。当時自分は、小学校5年生で、両親や家族、親せきはみな無事だったが、同級生の中には、両親を亡くした子もいた。よく野球をしていた近所のグランドに仮設住宅が建ち並びはじめ、グランドが使えずつらい思いをした。今から思えば、幼い想いだったが、大人になってからあの状況を体験していたら感じ方は、あの頃とまたちがうものがあったと思う。みなさんも今感じたことを今後どう活かしていくかを考えてほしい。
  • みなさんに投げかけた質問、「ボランティアとは何か」「コミュニケーションとは何か」。自分なりの解釈を言うと、ボランティアとは、その場に行ってできることを探して実際にするということではないか。コミュニケーションは、意思疎通だけでは不十分で、言葉を交わさずともお互いが信頼関係のもとで理解できるようになることではないかと思っている。みなさんは、すでに現地に赴き、ニーズにマッチした活動をしてきた。これは地域に貢献できたと思っている。活動途中で厳しいことも言ったが、被災地に足を運ぶことだけではなく、自分の活動範囲でこれからもできることを見つけて継続してほしい。

以上

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