神戸学院大学

東日本大震災等の被災地支援活動

2015年2月9日(月)〜18日(水) 学生ボランティア派遣 報告書

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名 宮城県災害支援学生ボランティア少人数滞在プログラム(大学主催)
日程 活  動 2015年2月9日(月)~18日(水) 9泊10日
事前研修 2月6日(金)、事後研修2月19日(木)

参加者

学生6名

<名取班>
経済学部1年次生(一般公募で参加)
経済学部3年次生( 同 )
経営学部1年次生(ボランティア活動支援室学生スタッフ)
<石巻班>
現代社会学部1年次生(一般公募で参加)
経営学部1年次生(ボランティア活動支援室学生スタッフ)
人文学部2年次生( 同 )

引率1名 川口 謙造 ボランティア活動支援室職員(全期間)
研修講師1名 守田 敦子 心理臨床カウンセリングセンターカウンセラー(2/6、13~16、19)

行程・内容

2月9日(月)

07:25 神戸空港発→ 8:50仙台空港到着

名取班:

名取市箱塚屋敷(仮設住宅)へ移動

午前 挨拶、活動打ち合わせ
午後 住民への案内チラシ(2/13、15の企画)作り
集会所で、ひな人形(2013年度に神戸学院大学職員が寄贈)組立て

仮設住宅から自転車をお借りし、宿泊施設との往復に使用することにした。

石巻班:

石巻市へ移動

午後 石巻市南境第5団地=挨拶、打ち合わせ →第4団地=打ち合わせ
夕刻 沿岸部視察
宿泊施設でおでん会(2/14)案内のチラシ作り

2月10日(火)

名取市箱塚屋敷での活動(名取班):写真1

午前 集会所でラジオ体操及びダンス(住民の日課に参加)
チラシの各戸配布
午後~ フリー
写真1-1:ひな人形の前で住民と学生がお話しをしている
写真1-2:住民にお借りした自転車で仮設住宅と宿泊所を往復しました

石巻市南境第4団地での活動(石巻班):写真2

終日 石巻専修大学の学生と生活支援MAPの打ち合わせ、南境地区のアポ取り
活動終了後、翌日のたこ焼き会の食材を買い出し。
写真2-1:石巻の沿岸部の開発計画
復興住宅の建設が進んでいます
写真2-2:石巻専修大生と生活支援MAP改定の打合せ

2月11日(水):写真3

名取市箱塚屋敷での活動(名取班)

午前 朝の体操、住民のカラオケ大会に参加
午後 西本願寺主催のお茶会に参加
西本願寺さんの手伝いをしながら住民の方との会話を楽しみました。

石巻市南境第5団地での活動(石巻班)

午前 仮設の子どもたちと交流
自己紹介、交流の後、集会所に集まってくれた4人の子どもとたこ焼きを作りました
午後 子どもと交流
バトミントンやお絵描きをして遊びました
写真3-1 【名取】茶話会に参加
孤立を防ぐために茶話会は大切な場
写真3-2 【石巻】子どもと活動の相談
だらだらしないように計画を立てる

2月12日(木):写真4

名取市箱塚屋敷での活動(名取班)

午前 朝の体操、
津波で流された思い出の写真(修復)の展示会(名取市主催)に参加、飾り付けたお雛様の汚れを洗浄しました
午後 閖上地区(名取市沿岸部)視察
藤塚(仙台市沿岸部)・名取市閖上小学校・閖上中学校・佐々直(企業)・日和山等

石巻市南境第4団地での活動(石巻班)

終日 生活支援MAP作成
仮設周辺の調査、掲載許可等の打診など
宿泊施設に帰った後、14日のおでん会の具材買い出し。
写真4-1 【名取】写真展示会
写真4-2 【石巻】専修大生と周辺調査

2月13日(金)

名取市箱塚屋敷での活動(名取班)

午後 バレンタインプロジェクトの実施(神戸学院大生の企画)
来てくださった方と一緒にチョコを作って、持って帰ってもらいました。
夕方 宿泊施設で現地研修(指導:守田カウンセラー、川口)

石巻での活動(石巻班)

午後 宿泊所でおでんの下ごしらえと準備した後、電車に乗って女川町を視察した。

2月14日(土)

名取市箱塚屋敷での活動(名取班) :休養日

石巻市南境第4団地での活動(石巻班) :写真5
午前 姫路おでん会(神戸学院大生の企画)の実施
お向かいの第3団地や石巻専修大生も来られ、20人でにぎやかな会になりました。
午後 住民と共に「リフレッシュ体操TAKE10」(専修大生の川上氏が進行)を実施
第4団地の自治会長、住民の方々と今回の反省と今後について打ち合わせ。
夕方 宿泊施設で現地研修(指導:守田カウンセラー、川口)
写真5-1 おでん会は大盛況、味の方は…
写真5-2 リフレッシュ体操、健康のために

2月15日(日)

名取市箱塚屋敷での活動(名取班) :写真6

午前、午後 ゲーム大会(神戸学院大学生の企画)
学生で企画したゲーム(ブロックス、的当て、ボーリング、かるた)を実施。
景品も用意して、とても盛り上がりました。
夕方 夜の「おでん会」の準備を住民の方と一緒に行いました
おでん会(神戸学院大学生の企画)
40人方にご参加いただき、にぎやかにおでんを食べました。日ごろは集会所に来られない男性の方も来ていただけました。
写真6-1 名取の子どもたちも遊びにきてくれました
写真6-2 夜のおでん会、学生はセーラー服を着て、お世話役をしました

石巻市南境第5団地での活動(石巻班)

午前 子どもと交流
子どもがお菓子を作ってきてくれました。
活動は子どもたちに合わせて絵を描いたりお喋りをした。
活動中、仮設住民からパソコンの使い方について相談があり、二人が自宅にお伺いしました。
午後 メッセージボードの作成
トランプで一緒に遊んだ後、ボードを作成。学生からも子どもに対して作り、プレゼントしました。
活動後、第5団地の自治会長と今回の反省と今後について打ち合わせを行いました。

2月16日(月)

名取市箱塚屋敷での活動(名取班)

午前 沿岸部の視察
午後 住民の方々と活動の振り返り

石巻市南境団地での活動(石巻班)

石巻の視察(石ノ森章太郎記念館など)後、名取市に移動し、沿岸部を視察しました。

2月17日(火)

名取班、石巻班が合流して、宮城を楽しむ1日に(朝市、笹かまぼこ焼き体験など)
夜行バスで仙台を出発し、18日(水)朝に大阪着、解散

現地研修から(守田カウンセラー)

名取班の現地研修(2/13)から
  • 3人のチームワークが良く、活動は順調に進んでいた。
  • 修復写真会については、住民の方以外も来られていたようだ。住民から震災の話を直接きくことはなかったが、写真を見ているとこの中の方が亡くなったのかと想像してしまう →自分自身のこころのケアについてのアドバイス
  • 準備が手早く進み、活動に余裕があると感じた。テレビのニュースで遺品を探す活動がまだ続いていることを知り、空いた時間に参加したいという学生がいた
    →川口氏より、自分たちで考えて参加してみてもいいとアドバイス
石巻班の現地研修(2/14)から
  • MAP作りの活動について具体的な確認を行った
  • 活動終了後の第4団地の荻原会長との振り返りで、おでん会について『郷土料理を味わってもらおうと思ったら、真剣にその味を再現する意気込みを見せてほしい』とチューブの生姜を使ったことにコメントをいただいた。
  • 子ども同士の関係(2対2に分かれた)、子どもの自発性を尊重すること、勉強の指導の仕方、子どもと気楽に対することができないなど、学生の悩みを聞いて、アドバイスを行った。
    その他、現地についての所感
  • 現地視察をして、名取市、石巻市共に、震災から4年目にして初めて復興の気配が感じられた。石巻市は復興住宅の建設が進んでおり、仮設住宅もあと1,2年で撤去される様子。名取市はようやくかさ上げ工事が始まったばかりだが、仮設住宅もあと4年というめどが見えてきた。
  • 住民の方とおでん会でいろいろ話したが、復興に向けて動き出すのは嬉しいが、せっかくできた共同体が解散することについては寂しさや不安が大きい様子。復興住宅では仮設のような密接な関わりはなくなるだろうと不安が大きいと語られた。また、本学の開催するイベント一つ一つが、住民の方にとっては自分たちのお別れ会も兼ねているように感じられた。

学生の気づき、学び(2/19の事後研修会から)

名取班
  • 少人数滞在プログラムは初めての参加で不安があったが、比較的ゆとりのあるスケジュールだったのでリラックスして活動ができた。おでん会など住民の方が積極的に動いておられたことが嬉しかった。自分の課題は周りを見る力だと感じている。
  • 東北ボランティアは初めての経験だった。自分にしかできないことをしたかった。活動の3日目までは被災地にいるという実感が湧かなかった。閖上を視察し、自分がどこにいるのか体感し、活動の意味が見えてから意識に変化があった。
  • 今回は班長として参加したが、二人が自主的に動いてくれてやりやすかった。判断していくことが自分のこれからの課題だと思っている。おでんの準備など住民がぐいぐいと押してくれてうれしかった。ただし、集会所に集まる方が固定しており、もっといろんな住民がきていただける企画をしなければと思った。
石巻班
  • 姫路おでんは私の実家の郷土料理だった。荻原会長から「一生懸命、地元の料理を味わってもらいたいと心をこめたかい」と厳しくご指導いただいた。生活支援MAPはニーズがどれだけあるのか分からなかったが実際に現地を回って必要性に気づいた。第4団地の濡れ縁(過去に本学が60台を作成し、配布)がとても評価が高かった。
  • 生活支援MAPは昨年の神戸招へいなどで専修大生とのつながりがあったのでやりやすかった。荻原会長から「チラシづくりは神戸でしておくことではなかったか」と指摘され、その通りと気づいた。準備が足りなかった。来年から復興住宅への移転の話を聞かされ、また第5団地の子どもが少なくなっていることからも、今後の活動の限界やむずかしさを感じている。
  • 来るまでは住民の方は苦労され明るくないと思っていたがまったく違っていた。おでん会では「いらっしゃい」と声をかけることなど交流に心がけた。第4での子どもに対しては打ち解けるために関西の乗りでぶつかっていったが、それがよいことなのかどうか、まだわからない。現地に来て、神戸学院大学のこれまで継続してきた実績はすごいなと感じた。事前の学習、現地での学習(地元の新聞を集めるなど)を心がけた。

以上