神戸学院大学

東日本大震災等の被災地支援活動

8月23日(金)〜8月26日(月) 学生ボランティア派遣 報告書

本ボランティアバスは「ひょうごボランタリープラザ」との共同開催です。

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名 宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
日程 2013年8月23日(金)~26日(月) 3泊4日(2泊は車中泊)

行程・内容

8月23日(金) (全員KACに集合)KAC=神戸学院大学有瀬キャンパス

16:45 KAC141A教室集合 事前研修会
19:00 KAC 15号館前にバス到着、備品等積み込み
19:30 KAC 出発。バスにて宮城県へ。―バス車中泊―

8月24日(土)

09:00 沿岸部視察(門脇地区)30分程度
09:30 石巻市南境団地 到着(備品搬出、打合せ等)
10:00 仮設住宅で活動開始  ※木工P木材の搬入(20台分)
午前 ①踏み台木材の積みおろし・②夏祭り準備(第4団地)、③子ども交流(第5団地)
12:00 昼食休憩(グループごとに、リーダーの指示に従う)
午後 ①震災交流会(第2団地、石巻専修大学生と共同)、②夏祭り(第4団地)、
③カラオケ大会のお手伝い(第5団地)
18:00 夏祭り盆踊り(住民と学生が共に踊る)
20:00 活動終了、宿泊施設へ向けて出発
22:00 松島町フットボールセンター
―就寝前に振り返り、翌日活動打ち合わせ―

8月25日(日)

08:00 朝食
~寝具の片づけ、部屋の掃き掃除、トイレ・風呂・洗面台の掃除~
09:00 宿泊施設出発
09:40 沿岸部視察(閖上地区)20分程度
10:10 現地到着
10:30 名取市箱塚屋敷で活動開始(昼食はリーダーの指示に従う)
午前、午後 ①ずんだ餅づくり、②共用ベンチ修繕、③子ども交流 他
15:00 活動終了、後片付け
16:00 現地の銭湯で汗を流す -各活動の振り返りを行う-
18:30 銭湯を出発、神戸へ ―バス車中泊―

8月26日(月)

8:30 KAC帰着 学生、備品等のおろし
9:00 事後研修会(KAC141A教室)
10:00 解散

参加者

本学学生18名 (一般申込み7名、ボランティア団体VAF2名、ボランティア活動支援室学生スタッフ5名、防災・社会貢献ユニット4名)
本学学生4名 (少人数滞在型プログラム参加学生、バス参加者の受入対応他)
石巻専修大学学生8名、教員1名
引率者1名 竹内 正明(神戸学院大学 学生支援グループ 職員)
現地派遣者1名 川口 謙造(神戸学院大学 ボランティア活動支援室 職員)
*少人数滞在型プログラム引率として先に現地入りし、現地受入の準備をしていた。

活動詳細

8月23日(金)事前研修会(写真①)

  • 活動前の最終確認作業、班分け、学生ひとりひとりの役割分担作業、当日の作業の流れについて話し合いを行った。臨床・心理カウンセリングセンター協力で、子ども、住民とのかかわり方等の指導も行った。

事前研修会の様子(写真①)

8月24日(土)石巻市

《沿岸部の視察》(写真②)

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(門脇地区)
門脇小学校
門脇地区 視察の様子(写真②)

《石巻市仮設住宅 南境第2、4、5団地》

石巻市仮設住宅 南境団地付近地図
  • 第1~7団地において、約750世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。班長、集会所管理人などが決まり、団地によっては住民主催の交流会が開かれている
  • 仮設住宅周辺に戸建の新築住宅が建ち始めている
第4団地での活動
  • 踏み台木材の積みおろし(写真③-1)
    仮設住宅各戸の裏側に物干し場所があり、高所のために洗濯物が干しにくい。そこで住民から踏み台の作成の要請があった。8月バスでは夏祭り等、他の活動で時間が取れなかったため、神戸キャンパスで木材の準備(購入、カット、やすりかけ)をし、搬入を行った。20台分である。組み立ては次回以降の学生派遣時に住民と共に行う計画である。

踏み台の木材を仮設住宅に搬入する(写真③-1)

  • 夏祭りの準備、模擬店のお手伝い(写真③-2)
    第4団地住民の主催で、夏祭りが開催された(チラシ参照)。本学学生は石巻焼きそば、フランクフルト、玉こんにゃく、かき氷、綿菓子(機材及びざらめは、本学社会リハビリテーション学科提供)等をお手伝いした。
住民作成のお祭りのチラシ
夏祭りの様子(写真③-2)
  • 盆踊り(写真③-3)
    仮設住宅敷地内に櫓(やぐら)を組み、およそ2時間にわたる盆踊り大会が開催された。学生は住民の踊りを見様見真似で、頑張って参加した。次から次に始まる地元の踊り、スタンダードな踊りに体力勝負であったが、理屈ではなく仮設の住民や子どもと身体を動かすことは一体感があり、気持ちのよい時間であった。

住民と学生が輪になって踊り続ける、住民からの要請で仮装する学生も(写真③-3)

第5団地での活動
  • 子どもとの交流、カラオケ大会(他機関の主催)のお手伝い(写真③-4)
    少人数滞在型プログラム(8/18-28)の学生2名がリーダーとなって仮設住宅の子どもたちとの交流活動を行った。学生が用意したシャボン玉、水鉄砲など。午後からは第4団地の夏祭りに一緒に参加した。夜の盆踊りも一緒に踊った。また他機関主催のカラオケ大会(集会所)のお手伝いも行った。こちらは大人中心の行事で、演歌が中心に歌われた。
子どもとの交流(写真③-4)
第2団地での活動
  • 震災体験交流会(写真③-5)
    住民からの呼び掛けで、震災体験を語り、被災現実を共有する交流会が開催された。住民3名(自治会役員他)、石巻専修大学(学生8名、教員1名)、本学学生(5名)が参加した。
    前半は住民の生々しい津波被災や避難所での生活の体験が語られた。後半は石巻専修大の活動遍歴の紹介、今後の連携についての意見が交わされた。
第2集会所で震災体験交流会(写真③-5)
【活動終了後の振り返り】
  • 夕食後、リーダー・班リーダー・引率で、翌日活動内容について打ち合わせをし、方針を確定した
  • リーダー会議終了後、全員で初日の振り返りを行った。活動内容ごとに班に分かれ、活動内容の共有、気づき・感想、被災者の方から聞いたこと、困ったこと、明日への抱負などを共有した

8月25日(日)名取市

《沿岸部の視察》(写真④)

  • 活動前に沿岸部、甚大な被害を受けた閖上地区の視察を行った(閖上地区)
  • 日和山から被災状況を視察し、展示されていた震災当時の写真などから当時の様子を確認した

閖上地区の様子(写真④)

《名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地》

名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地付近地図
  • 約160世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。自治会があり、集会所も活発に活用されている
  • 少しずつ転出する世帯が増えている様子。空き住戸が出始めている
名取市箱塚屋敷での活動
  • ずんだ餅作り、住民との会食会の実施(写真⑤-1)
    住民及び地元NPOのご厚意で、宮城の食文化である「ずんだ餅」をご提供いただいた。事前に住民、学生分のずんだをご用意(少人数滞在型プログラム参加学生もお手伝い)いただいている。当日も、バス参加学生が枝豆の調理などを手伝っている。
    昼から、たくさんの住民(主には高齢者)が集会所に集まり、学生と共にずんだ餅を楽しんだ。会食をしながら対話をすることが学生にとっては大切な活動となった。

ずんだ餅をお手伝い、共に会食(写真⑤-1)

  • 共用ベンチの修繕作業(写真⑤-2)
    本学学生が過去の活動で配置している十数個の共用ベンチの修繕作業を行った。内容はやすりかけ、禿げた箇所へのニス塗りである。
ベンチの修繕(写真⑤-2)
  • その他、ふれあいの水(提供:神戸市水道局)の配布、子どもとの交流など
    少人数滞在型プログラムの学生(2名)が各戸を訪問し、配布をしていたふれあいの水(神戸の学生等のメッセージカード付き)の留守宅への再配布を行った。ただの配布作業ではなく、住民(特に単身者、高齢者)の見守り活動のお手伝いでもある。気になったこと、気づいたことは生活支援相談員(名取市社会福祉協議会)へ報告する。
    その他、集まってくる子どもたちと時間を過ごす学生もいた。仮設敷地内で四葉のクローバー探しなど。見つかったどうかは確認していない。
【活動終了後の振り返り】
  • 現地の銭湯にて入浴後、談話室にて活動振り返りを活動内容ごとに班に分かれておこなった。その後、各グループから、活動内容の報告を行い、共有した(写真⑥)

8月26日(月)事後研修会(写真⑥)

  • 疲れをいやすためのストレッチ体操、事後のケア(協力:臨床心理カウンセリングセンター)、学生の活動振り返りを行った。以下は参加学生及び引率者の振り返りコメント(一部抜粋)である。

事後反省会にて各自振り返り発表、アンケートの記入など行い、最後まで一体感を忘れない。

(学生)

  • 今回参加して、現地で被災状況を見て衝撃を受けた。復興の様子を見たりもしたが、自分は役立っているのかなと思った。ボランティアを経験できて良かった。
  • 良かったこと…自分の目で被災地を見られたこと。現地の方から話を聞けた。参加メンバーで仲良くなれた。悪かったこと…もっとコミュニケーションを取ればよかった。
  • みんなについていくだけだった。子供と接して笑顔を見られてよかった。
  • 現地へ行って、神戸で体験できなかったことができたり、知ることのできなかったことを知ることができた。被災地の方だけのためにボランティアをすると思っていたけれど、自分がしてもらうことや楽しめることがあった。
  • こっちが笑顔にしてもらえた。次は自分が現地の方を笑顔にできるようにしたい。
  • 参加した理由は、防災・社会貢献ユニット(以下、ユニット)で授業を受けたりしたことで被災地を自分の目で見ないといけないと思ったから。でも自分たちが元気をもらうぐらい現地は元気だったことに驚いた。
  • 自分たちが笑顔をもらった。被災地の方の強さを知った。ユニット、ボランティア団体VAF、ボランティア活動支援室学生スタッフに引っ張ってもらうばかりだったので、次は自分から動きたい。
  • 何度かボランティアで被災地へ行ったが、小学校の土台ができていたり、商店街があったりと今までに無かった変化(復興)があって良かった。また、子どもが自分のことを覚えていてくれて嬉しかった。現地の方ともっとコミュニケーションを取れるようにしたい。継続が大事。
  • 最近のニュースは被災地について報道が減ったが、現地の人の話を聞くとまだまだである。
  • 阪神大震災のある年に産まれたこともあり、参加した。現地で揺れがあったとき怖かったが、亡くなった方は何もわからないまま、怖いまま亡くなったんだなと思った。現地の方が元気で驚いた。
  • 子どもと接することで、様々な体験をしたり状況にある、色々な子どもがいることが分かった。

(引率)

  • 病気やけがもなく無事に帰って来られてよかった。皆さんの活動も喜んでもらえ、暑い中よく頑張っていたと思います。このようなきっかけをもらえてよかった。きっかけを与えてくださったみなさんに感謝を忘れないでほしい。また、各自よかったこと、反省すべきことを忘れず、今後の学生生活に活かしてほしい。

以上