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12月21日(金)〜12月24日(月・祝) 学生ボランティア派遣 報告書

このボランティアは、赤い羽根『災害ボランティア・NPO活動サポート募金』の助成を受けて実施しました。

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名
宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
日程
2012年12月21日(金)〜24日(月・祝) 3泊4日(2泊は車中泊)

行程・内容

12月21日(金)(神戸学院大学有瀬キャンパスKAC)

16:45
KAC151H教室集合、事前研修会
19:00
KAC 15号館前にバス到着、備品等積み込み
19:30
KAC 出発。バスにて宮城県へ。最初のSAでは夕食休憩として長めに休憩。その後は途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊―

12月22日(土) ※石巻班(12/23準備)と別れて行動

08:00
沿岸部視察(閖上地区)30分程度
08:30
名取駅前にて打ち合わせ
08:45
石巻班が名取駅でバス降車(その後、石巻第5団地で翌日の準備のための活動)
09:00
名取市の仮設住宅で活動
活動時間:午前の部(10:30〜12:00)、午後の部(13:00〜15:00)
活動内容:大掃除のお手伝い
15:00
活動終了、後片付け
16:00
宿泊施設に出発
17:30
石巻班がタクシーで宿泊施設へ
17:30〜18:30
松島町フットボールセンター
―就寝前に、振り返り、翌日活動打ち合わせ―

12月23日(日)

07:00
朝食
〜寝具の片付け、部屋の掃き掃除、トイレ・風呂・洗面台の掃除〜
08:00
宿泊施設出発
09:00
沿岸部視察(門脇地区)30分程度
10:00
石巻市の仮設住宅で活動
活動時間:午前の部(10:30〜12:00)、午後の部(13:00〜15:00)
活動:クリスマス会、南境周辺マップ改訂、オーナメント作り 他
15:00
活動終了、後片付け
16:00
現地の銭湯で入浴
17:30
銭湯を出発、神戸へ。途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊―

12月24日(月・祝)

8:30
KAC151H帰着 学生、備品等のおろし
9:00
活動の振り返り、事後研修会
10:00
解散

参加者

本学学生19名
(一般申込み10名、ボランティア団体4名、防災・社会貢献ユニット2名、社会リハビリテーション学科3名)
石巻専修大学学生4名
 
引率者2名
糟谷 佐紀(神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授)
松宮 慎治(神戸学院大学 教務事務グループ 職員)
現地派遣者1名
四宮 千佳子(神戸学院大学 社会連携グループ コーディネータ)

活動詳細

12月21日(金)事前研修会

  • 活動前の最終確認作業、班分け、学生ひとりひとりの役割分担作業、当日の作業の流れについて話し合いを行った
  • 積荷のチェック後、出発した

12月22日(土)名取市

《沿岸部の視察》(写真@)

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(閖上地区)
  • 日和山から被災状況を視察した。展示されていた震災当時の写真などから当時の様子を確認した

沿岸部視察(写真@)

《名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地》名取班の学生16名が活動


名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地付近地図

  • 173世帯、約430名の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。自治会があり、集会所も活発に活用されている。
  • 少しずつ転出する世帯が増えている様子。空き住戸が出始めている。
高齢者世帯の大掃除(写真A)
  • お正月を迎えるにあたり、自力で掃除の出来ない方、箇所を対象に大掃除を行った
  • 70歳以上の独居世帯、老々世帯を対象とし、@窓の拭き掃除(屋内・屋外)、Aエアコン掃除(フィルターのホコリ取り、外面の拭き掃除、ストリーマユニットの掃除)、B換気扇の掃除の3つから2つまで選択してもらった
  • 最終的には、下記の内容で、合計23世帯の掃除を行った
     エアコンのみ:2世帯
     エアコン+窓の拭き掃除:5世帯
     エアコン+換気扇掃除:16世帯
  • 学生2名1グループとした8つのグループで掃除を行った。1グループは3世帯を担当したが、エアコンの不具合の対応や、留守世帯などがあり、4世帯を対応したグループもあった
  • 午前中は要領がつかめず手こずったが、徐々に慣れ、午後からは1世帯約1時間以内で終了し、居住者と話をすることが出来たグループもあった。しかしエアコン2台と換気扇掃除を1時間以内で終了するのは難しく、掃除のみで居住者と会話が出来ないグループもあった


大掃除の様子(写真A)

《石巻市仮設住宅 南境第5団地》石巻班の学生3名が活動


石巻市仮設住宅 南境団地付近地図

  • 第1〜7団地において、約750世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。班長、集会所管理人などが決まり、団地によっては住民主催の交流会が開かれている
  • 仮設住宅周辺に戸建の新築住宅が建ち始めている
翌日に行われるクリスマスパーティの準備(写真B)
  • 昨年のクリスマスパーティ(住民主催)が大好評だったため、今年もぜひ一緒にやりましょうとお声掛けいただき、実施することとなった
  • 今年は「子ども会」主催で、住民が準備の多くを担い、学生はサポート役を担った
  • 本学学生3名が、子ども会の中心メンバーに準備状況を確認しつつ、下記の用意を一緒に行った
      ステージの配置確認
      部屋の飾りつけ
      プログラムの内容と進行の確認
      司会を補佐するための打ち合わせ
      子どもたちの出し物(紙芝居)準備の手伝い
      プログラムを模造紙に転記
  • 住民と、サンタさんがサプライズで登場するタイミング等について打ち合わせた


クリスマスパーティの準備(写真B)

【活動終了後の振り返り】(写真C)
  • 夕食後、リーダー・班リーダー・引率で、翌日活動内容について打ち合わせをし、方針を確定した
  • リーダー会議終了後、入浴を先に済ませ、その後全員で初日の振り返りを行った。活動内容ごとに班に分かれ、活動内容の共有、気づき・感想、被災者の方から聞いたこと、困ったこと、明日への抱負などを共有した
  • 翌日活動の段取り確認を行い、クリスマスパーティのダンスのリハーサルを行った


振り返りの様子(写真C)

12月23日(日)石巻市

《沿岸部の視察》(写真D)

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(門脇地区)
  • 現地コーディネーターから被災状況や当時の様子を説明した
  • 活動前に、黙祷を行いあらためて活動の重要性を確認した

門脇地区・門脇小学校の視察(写真D)

仮設住宅周辺マップの更新作業(写真E)
  • 2011年11月、仮設住宅周辺マップを作成した。一年が経過し、社会資源も増え、環境もだいぶ変化しつつあるため、更新することとなった
  • 前回の活動で既に調査されている店舗等を再確認と新情報の確認をするとともに、掲載許可を得る作業を行った
  • 南境地区にある石巻専修大学の学生4名とともに活動を行った。完成まで連携協力していく
  • クリスマスオーナメントを作成している住民にも、作業の合間に掲載して欲しい情報と、活用している情報を聞き取る活動を行った
  • 2013年2月の完成を目指して、見やすい地図のデザイン、利用されやすい地図の大きさなどを検討した。石巻街なかMAPを地元の高校生や石巻専修大学の学生と作成したNPO・DoTank代表の遠藤氏によるアドバイスをもらった
  • 午前中は、地図情報が正しいかどうか確認する外を回るグループと、集会所で地図のデザインを検討する2グループに分かれて作業を行った
  • 午後からは全員で収集した情報の集約と、デザインに関する打ち合わせを行った
  • デザイン、掲載内容などを確定するまでには至らなかったが、議論は出来たと思われる。この情報を石巻専修大学が引き継ぎ、2013年2月完成まで共に作業を行う


住民から地図に関する要望を聞き出す様子(写真E-1:左)、収集した情報を集約する作業(写真E-2:右)

クリスマスオーナメント作り(写真F)※第4団地で実施
  • クリスマスツリーに飾るオーナメント作りを行った
  • 厚紙で型紙をつくり、フェルトを裁断して綿を詰め、ビーズなどで飾って、オリジナルのオーナメントを作った
  • 最初から最後まで居てくれた人たちは1人4、5個作ることが出来た。子どもも参加して賑やかな雰囲気で行われた
  • 最後は、学生ボランティア団体VAFが寄贈したクリスマスツリーに出来上がったオーナメントを飾り記念撮影を行い、各自自分の作ったオーナメントを持ち帰った

クリスマスリース作りの様子(写真F)

クリスマスパーティ(写真G)※第5団地で実施

[午前]

  • 前日に完了できなかった準備を、「子ども会」中心メンバーの子どもたち、住民(大人)とともに行った

[午後]

  • 子どもたちの司会を中心に、プログラムが進行した。プログラムとその内容は以下のとおり:
    1. はじめの言葉(子ども会)
    2. マジック、ダンス披露(子ども会)
    3. ダンス披露&歌の合唱(本学学生)
      『赤鼻のトナカイ』に合わせたダンス&AI『ハピネス』の合唱
    4. クリスマスソングの合唱(全員で)
      『ジングルベル』の合唱
    5. シルエット&伝言ゲーム
    6. ビンゴゲーム
  • 住民の提案により、3.と4.の間に、住民が扮したサンタにサプライズで登場いただき、子どもたちにプレゼントを配った。子どもたちも大喜びであった
  • AI「ハピネス」とクリスマスソングの合唱については、全員で歌っていただけるよう、学生が歌詞を書いた模造紙を前で示した
  • シルエット&伝言ゲーム、ビンゴゲームは、老若男女入り混じって盛り上がった
  • 結果として、30名程度の来場があった


入口に設置した案内ボード(写真G-1:左)、クリスマスソングを皆で歌う様子(写真G-2:右)

盛り上がる伝言ゲーム(写真G-3)

【活動終了後の振り返り】
  • 夕食を取るSAにおいて、リーダー指示のもと活動内容ごとに振り返りを行う予定であったが、天候不良により、行程を急いだ方が良いという運転手の判断から、振り返りは大学到着後に行うことになった。

12月24日(月・祝)事後研修会、活動振り返り

  • 昨夜できなかった活動振り返りを活動内容ごとに班に分かれておこなった。その後、各グループから、活動内容の報告を行い、共有した。
  • 事後研修会では、学生が3泊4日で感じ取ったことを、ひとりひとり意見を述べた。以下は学生コメントの抜粋である

(神戸学院大学 学生)

  • 初めてのボランティアで不安だったが、楽しめた。震災の話を聞くことはなく、やんちゃな子どもたちとすぐ打ち解けた。クリスマスパーティは本番が心配だったけど、住民が笑顔で楽しんでくれてうれしかった
  • クリスマスパーティは楽しませようと思っていたが、自分たちが楽しかった。震災発生から、今回のバスに参加するまでに被災地のことはいろいろ調べたが、行かないとわからないことを知ることができてよかった。傷ついたこころが癒されるのには長い時間がかかるので、今後もボランティアを続けたい
  • 年配の方とかかわる大掃除は心配だったが、掃除を喜んでくれてよかった
  • 初めてのボランティアで不安だったが、仲良くなれてチームワークもよかった。大掃除は気を使ってもらってお茶やお菓子を出してもらった。いっぱい話をしたが、話を聞いてほしい人は、もっといっぱいいると感じた。クリスマスパーティは、これまで活動を継続してきたからこそ、温かく迎えてもらったと思う。今まで行った人にも感謝したい
  • 2度目のバスだったが、企画からかかわるのは初めてでプレッシャーがあった。活動では仲間に助けられた。反省点は多いが、住民に「またきてね」と言われて報われた感じがした
  • ボランティアが初めてで不安しかなかった。何をしたらいいのかわからず、立ち止まったり自分から動けなかったのが反省点である。被災地を見て、行かなければわからないと思った
  • 仲間や住民の方に助けられて楽しく活動ができ、逆にこちらが感謝したい気持ちになった。活動に反省点が多いが、掃除のときも住民がたくさん話しかけてくれて、楽しかった
  • 2012年2月に行ったが、その時よりがれきはきれいになっていた。一方で、人のこころに関しては、整理できている部分もあるが、子どもは乱暴だった。街に『がんばろう』と書いてあるのが逆に、こころの傷が癒えないんだなと思った。個人的な反省点としては、事前の準備もボランティアのうちなので、もっと積極的にできればよかった。子どもに『また来てね』と言われたときにどうするのかが事前の勉強会での課題だったが、笑顔でスルーしてしまった。このことはもっと突き詰めて考えていきたい
  • 今までボランティアの話は聞く側だったが、聞くだけではわからない、行って初めておこる感情があった。特に沿岸部の視察で震災の爪痕を感じ、まだまだなんだなと思ったことが心に残っている。活動を続けて、被災地が立ち上がっていく様子を見たいと思う
  • 今回、初めて企画からかかわって、協力を呼びかける側のむずかしさを感じたのが、自分の成長につながったと思う。大掃除は独居の高齢者宅で不安だったが、趣味を持って生活しておられる様子に安心した。7月のバスでは自分に何ができたんだろうと思ったが、継続して活動する意味がわかり、うれしかった
  • 大掃除では最後にお菓子やお茶を出してもらった。話をしたい気持ちが強いんだと感じた。自分も「帰るのが嫌だな」と感じた。もっとゆっくり掃除したかった
  • オーナメントは楽しんでもらえるか心配だったが、終わったあとで「フェルト頂戴」「家で作るわ」と言われ、やったことの意味を感じた。住民が日常会話の中で震災の話をすることに驚いた。神戸で話題になったのは震災直後だけだが、宮城では過去ではなく現在のことなんだと実感した。自分では応援しているつもりだが、親身になっていなかったのかなと思った。心の傷が癒えていないことを実感した
  • 行く前は、学生が行って家に入りこむのは迷惑ではないかと思っていた。実際はそんなことは全然なくて、「掃除をしたかったけどできなかった」「ありがたい」と言われ、自分の認識が変わった。事前の集まりが悪く不安だったが、いいチームになれたと思う
  • ほとんど周りに頼りきりだった。大掃除はがんばっても完璧にきれいにはならなかったが、お礼を言われて、普段からもっと掃除をしっかりやっておけばできたのにと思った
  • 掃除も住民と仲良くできたし、地図作りも楽しくできて、いい思い出になった。現地の活動では、メンバーの色んないいところが分かってよかった
  • 無事に全員が帰ってこられてよかった。学生スタッフが事前準備をしてくれて感謝している。2011年の4月に行った時とはずいぶん変わっていた。行かないと分からないことだと思う。大掃除をして、高齢者世帯が取り残されていくことが実感できた。これからは孤独死の防止など、方向性を変えた支援も必要だと思う。仲良くなったころに解散というのがボランティアだとは思うが、このつながりを大切にしたい

(引率)

  • クリスマスパーティを住民の後ろ側で見守っていたが、出し物が終わった時に「もっとやろうよ」という子どもの声を聴き、住民の気持ちの象徴だと感じた。クリスマスパーティの企画は、住民主体でそれを盛り上げる役割だったが、誰かがやろうとしていることを助けるのは、自分たちが最初から企画するより難しいと思う。それをよくがんばった。バスは構成メンバーによって、それぞれの感じた気持ちを共有し全体の雰囲気が作り上げられるので、毎回色が違う。個々のメンバーが自分の良さを出そうとしていたのがよかった。ただ、今回はグループごとの活動が多かったので全体で何かができなかったのが、仕方がないが残念だった
  • すごく働いたグループだったと感じた。掃除は作業が大変でなかなか終わらず、話ができない家が多かった。人に簡単に話せないようなことも、自分の家の中でなら話せることがある。家を訪問する企画はいい企画だと思った。あと30分あればもう少し話せたと残念に思うが、住民は気持ちのいいお正月を迎えられると思う。ボランティアの訪問は、住民にとって非日常の体験で、それが終わると彼らの日常があるということも、思い返すとよいと思う。感想の中でがれきがきれいになったという意見があったが、そこに家が建たないと復興とは言えない。神戸は17年たってまだ復興途上の地域もある。東北は30年かかるといわれているので、時間がたってからまた訪問してほしい。今回の経験をいろんな人に伝えたり就職につなげてほしいが、そのためには、+αで勉強も必要。感じたことを活かして、勉強して、将来の変化を見届けてほしい。今回のメンバーと接して、みんなのいいところが見えた。口を出すことなく、見守ることができた。

以上

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