1. 神戸学院大学
  2. 東日本大震災等の被災地支援活動
  3. 学生ボランティア派遣・ボランティア関連行事報告書
  4. 8月27日(月)〜8月31日(金) 学生ボランティア派遣 報告書

8月27日(月)〜8月31日(金) 学生ボランティア派遣 報告書

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名
宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
日程
2012年8月27日(月)〜31日(金) 4泊5日(2泊は車中泊)

行程・内容

8月27日(月) (有瀬キャンパスKAC)

15:00
KAC151G教室にて集合後、事前研修会
17:30
KAC 15号館前にバス到着、備品等積み込み
18:00
KAC 出発。バスにて宮城県へ。最初のSAでは夕食休憩として長めに休憩。その後は途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊―

8月28日(火)

7:30
長町駅ロータリーにて東北福祉大学学生合流
8:30
ミニストップ石巻南境店(石巻市南境字新小堤156-1)駐車場で打合せ
10:00
石巻市の仮設住宅(南境団地)で活動(各集会場に分かれて活動)
活動時間:午前の部(10:30〜12:00)、午後の部(13:00〜15:00)
活動内容:@あんでるせん手芸・お茶会、A書道(第2団地のみ)、B華道(第4団地のみ)、Cベンチ・テーブル制作(第5団地のみ)
12:00
昼食休憩
15:00
活動終了、後片付け
16:00
宿泊先へ向けて出発
17:30
松島町フットボールセンター(宮城県宮城郡松島町手樽字大蓬沢13-1)
―就寝前に、振り返り、翌日活動打ち合わせ―

8月29日(水)

7:30
宿泊施設出発
8:30
沿岸部視察(門脇地区)
10:00
石巻市の仮設住宅(旭化成団地)で活動
活動時間:午前の部(10:30〜12:00)、午後の部(13:00〜15:00)
活動内容:@ベンチ組み立て、Aあんでるせん手芸・お茶会、B書道、Cふれあいの水プロジェクト
12:00
昼食休憩
15:00
活動終了、後片付け
16:00
宿泊先へ向けて出発
17:00
松島町フットボールセンター―就寝前に振り返り、翌日活動打ち合わせ―

8月30日(木)

8:00
宿泊施設出発
9:00
沿岸部視察(閖上地区)
9:30
名取市仮設住宅で活動(バスはダルマ薬局手倉田店の駐車場に駐車)
活動時間:午前の部(10:30〜12:00)、午後の部(13:00〜15:00)
活動内容:@あんでるせん手芸・お茶会、A方言教室、B腰掛兼踏み台制作、C支援物資配布
12:00
昼食休憩
15:00
活動終了、後片付け後、増田西公民館へ移動
16:00
増田西公民館:研修室にて振り返り後、解散
17:15
現地の銭湯で入浴
18:30
銭湯を出発、神戸へ。途中SAにて2、3時間おきに休憩 ―バス車中泊―

8月31日(金)

8:30
KAC151G帰着 学生、備品等のおろし
9:00
事後研修会(KAC教室)
10:00頃
解散

参加者

学生24名
一般申込み9名、ボランティア団体7名(一週間滞在型の学生2名含む)、防災・社会貢献ユニット4名
東北福祉大学学生4名
引率者3名
水上 然(神戸学院大学 社会リハビリテーション学科 講師)
田中 綾子(神戸学院大学 社会連携グループ コーディネータ)
平野 貴之(東北福祉大学 学生生活支援センター マネージャー)
現地派遣者1名
四宮千佳子(神戸学院大学 社会連携グループ コーディネータ)

活動詳細

8月27日(月)事前研修会

  • ガイドブックに沿って、活動や被災地での心構え、活動の注意点、具体的な活動の情報提供、学生(V-TOP)による参加者交流プログラム
  • 企画学生から活動について説明、ミーティング、その後班ごとに翌日の活動の確認・事前研修後、備品の点検、バスへの積み込み

8月28日(火)石巻市

《石巻市仮設住宅 南境団地》


石巻市仮設住宅 南境団地付近地図

  • 第1〜7団地において、約750世帯の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。班長、集会所管理人などが決まり、団地によっては住民主催の交流会が開かれている
  • 仮設住宅周辺に戸建の新築住宅が建ち始めている
  • 10月には、第4団地および第5団地に仮設住宅自治会が立ちあがる
あんでるせん手芸、書道、華道、お茶会(写真@)
  • 広告チラシを細長く折り、編み上げたカゴを作る。その後、ペットボトルを入れ、花を生けた。単純作業であったため、話が弾んだ
  • 書道が得意な学生と一緒に、うちわに好きな言葉・絵を描こう!というテーブルも設けた
  • 興味のある方に対し、華道部の学生が小原流の生け方をお伝えしながら、お花を楽しんだ
  • 持ち帰ることができるもの、記念になる物づくりは楽しい、という声をいただいた


あんでるせん手芸、書道、華道、お茶会(写真@)

ベンチ・テーブル制作(第5団地のみ)(写真A)
  • 住民同士が交流するガーデンテーブルとベンチが必要との要望から、住民と一緒に制作することとなった
  • 一緒に作業する予定だった住民の方が参加できなくなり、学生のみで制作することになったことは残念であったが、無事に制作することができた
  • 設置後、小学生がテーブルで宿題をし、住民の方が隣で見ているという光景が見られた
  • 集会所以外でも交流できる場を作ることができたのではないか


ベンチ・テーブル制作(写真A)

【活動終了後の振り返り】(写真B)
  • リーダー・班リーダー・引率で、翌日活動内容について打ち合わせをし、方針を確定した
  • リーダー会議終了後、全員で初日の振り返りを行った。活動内容ごとに班に分かれ、活動内容の共有、気づき・感想、被災者の方から聞いたこと、困ったこと、明日への抱負などを共有した
  • 翌日活動の段取り確認を行った


振り返りの様子(写真B)

8月29日(水)石巻市

《沿岸部の視察》(写真C)

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(門脇地区)
  • 現地コーディネーターから被災状況や当時の様子を説明した

視察の様子(写真C)

《石巻市仮設住宅 旭化成団地》

  • 約200世帯の方が居住されている
  • 今回初めて活動をさせていただく仮設住宅
  • 2012年3月末に本学調査団が訪問した折、要望をお伺いしたことがきっかけで活動をさせていただくこととなったもの
ベンチ組み立て(写真D)
  • ベンチが必要との要望から、住民と一緒に2台制作することとなった
  • 神戸学院大学の社会リハビリテーション学科高見ゼミが設計を行い、組み立てを現地にて住民の方とともに行なった
  • イベントや会合のときに活用いただくこととなった

ベンチ組み立て作業(写真D)

あんでるせん手芸、書道、お茶会(写真E)
  • 初日同様、あんでるせん手芸、書道、お茶会を行った
  • 社会福祉協議会の方より、このようなイベントがあると安否確認ができるというお話も伺った
  • 暮らしの工夫についてもご案内した。「洗濯物の干し場が高くて困っている」というお話があったため、S字フックを用いるアイディアをご紹介した


あんでるせん手芸、書道、お茶会(写真E)

ふれあいの水プロジェクト(写真F)
  • 神戸市水道局との共同企画として、「ふれあいの水プロジェクト」を展開している
  • 神戸市水道局から提供いただいたボトルドウォーターに、神戸市民から手書きのメッセージを添え、住民の方々へ手渡しするもの。「暑い夏が続いているため、熱中症に気を付け水分補給をお忘れないように」というお声掛けとともに住民リーダーの方とお配りした

ふれあいの水プロジェクト(写真F)

【活動終了後の振り返り】(写真G)
  • リーダー・班リーダー・引率で、翌日活動内容について打ち合わせをし、方針を確定した
  • リーダー会議終了後、全員で2日目の振り返りを行った。活動内容ごとに班に分かれ、活動内容の共有、気づき・感想、被災者の方から聞いたこと、困ったこと、明日への抱負などを共有した
  • 翌日活動の段取り確認を行った

振り返りの様子(写真G)

8月30日(木)名取市

《沿岸部の視察》(写真H)

  • 活動前に沿岸部の視察を行った(閖上地区)


視察の様子(写真H)

《名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地》


名取市仮設住宅 箱塚屋敷団地付近地図

  • 173世帯、約430名の方が居住されている
  • 集団移転ではなく、様々な地域から集まってできた団地。自治があり、集会所も活発に活用されている
あんでるせん手芸、お茶会(写真I)
  • 前日同様、あんでるせん手芸とお茶会を行った
  • 平日の活動であったため、どれくらいの方々が来られるか未知数であったが、いつもは集会所に顔を出さない方も参加してくださり、他の住民の方も喜んでくださった


あんでるせん手芸、お茶会(写真I)

方言教室(写真J)
  • 仙台弁、閖上方言を学生が教わる時間を作っていただいた
  • 講師は歯科衛生士の方が担ってくださり、住民の方々、学生の参加型教室となった
  • 高齢の方も参加くださったため、体を動かし、歌を歌いながらレクリエーションの時間も多くとった


方言教室(写真J)

腰掛兼踏み台制作(写真K)
  • 昨年から要望をいただいていた腰掛兼踏み台を9台制作し、お渡しした


腰掛兼踏み台制作(写真K)

支援物資配布(写真L)
  • 自治会からの要請により、全戸へ支援物資(石鹸、ルームスプレー)を配布するとともに、集会所での活動にお誘いした


支援物資配布(写真L)

【活動終了後の振り返り】(写真M)
  • リーダー指示のもと、前日同様、活動内容ごとに班に分かれ、活動を振り返った


振り返りの様子(写真M)

8月31日(金)事後研修会、活動振り返り

  • 事後研修会では、参加学生ひとりひとりから感じたこと、意見等を言葉にしてもらった。以下は学生コメントの抜粋である

(神戸学院大学 学生)

  • 初めてだったので、何をしたらいいか分からなかったが、笑顔を見て役に立てたと感じた
  • 現状にショックを受けた。でも、住民に感謝されてよかった
  • うまくできなかったこともあったが、被災者の笑顔で元気だと感じた
  • 準備不足もあったが、臨機応変に対応できた
  • 視察で小学校に行ったとき、言葉にできないが感じるものがあった。忘れないで生かしたい
  • 震災直後に笑顔がなくなった話を聞いて、どういう返事を返したらいいのかわからなかった。でも、こうした活動を通して少しでも笑顔になれたと聞いて、やりがいを持てたし嬉しかった。人の助け合いの大切さを改めて感じた
  • アンデルセンでは準備がバタバタだったが、みんなの協力で大好評の結果になった。旭化成団地では、高齢の女性の方が最初は楽しくなさそうに作っていたので心配だったが、作業をするうちに、ぼそっと「生きててよかった」と言われ、その一言にじんときた。活動の意味を感じた
  • 他大学生といろんな話ができた。戸別訪問は空き部屋が多く、住んでいるのか分からないところが多くて大変だったが、感謝されて役に立てたと思った
  • 東北福祉大の学生から、震災時の話を聞けて良かった。現地滞在中に地震が起きてびっくりした
  • 戸別訪問で感謝されて嬉しかった。今までボランティアに行った人から「逆に元気をもらった」と聞いていたが、その意味が分かった
  • 自分の中では活動に慣れていると思っていたが、自分は微力でミスも多く、迷惑をかけたと思っている。それを周りに補ってもらって感謝している
  • アンデルセンでは、いろんな人と話をすることが多かった。旭化成団地で住民に「みんな笑っているでしょ。笑っても笑ってなくても一日は過ぎる。最後には笑って死にたい」と言われて、その場では受け流したが深い言葉だと思った
  • 東北福祉大の学生との何気ない会話で震災の話になった。それでも笑顔だったのが印象的だった。地震がおきたときはこわかった。それでも継続的な支援が大事だと感じた
  • 住民は明るく色々な話を聞けて良かった
  • 一日多い活動が不安だった。でも、アンデルセンは最初はうまくいかなかったが、みんなのフォローもあり、喜んでもらえてよかった
  • 書道班では、当初は住民の方に書いてもらう予定だったが、結果的にみんなの希望に沿って自分たちが書いてプレゼントする形になった。それでも喜ばれて嬉しい。住民の方に好きな言葉を尋ねたら「冬終われば春が来る」と言われた。いい言葉だと思う。戸別訪問で、「家族の看護で集会所に行けない」「足が悪いから行きたくても行けない」と聞いた。そういう方が活動できる方法はないか
  • 閖上の視察で泣いてしまった。その時の気持ちをみんなに伝えたい。亡くなった方の気持ちが感じられた
  • ボランティアは人生初めてで、会議で新しいことをと思い、華道を提案した。華道のリーダーになり、他のメンバーのサポートも少なく、とても迷いがあった。自分は集団行動が得意でなく、いろいろ穴だらけだったが、美しい花の力で喜んでもらえたと思う

(東北福祉大学 学生)

  • 沿岸部視察を通して、風景だけでは分からない人々の感情、そこに暮らしていた人々がどのような思いで生きているのか、私たちはその思いをくみ取って活動をしていかなければならないと思った
  • 外部団体からの支援物資配布の手伝いをしたが、やはり物の支援を考えるよりも、その物を使ってどのような心の支援ができるかを一番に考えなくてはならないのではないだろうか
  • 仮設住宅での茶話会では、逆に私の地元である福島の復興を心配してくださった
  • 沿岸部を直接見て、言葉が見当たらなかった。深刻さを肌で感じた
  • 活動3日間を通して、課題を見つけ、改善しながら活動できた
  • 名取の仮設住宅での活動では、お互い助け合っている住民の姿に港町の団結の強さを感じた
  • 今まで被災地に行くのが辛くて怖いと思ってなかなか行く気になれなかった。今回神戸学院大学の学生と協力して活動できて本当に良かった

(神戸学院大学 引率)

  • 無事に帰って来られてほっとした。住民からの励ましや、地震があったことへの気遣いをいただいたことは、とても大切なことだし、忘れないでほしい。充実した5日間でした。活動を振り返ってほしい
  • 学生は住民と輪になりよく活動できていた。ボランティアには学びの意味合いがあるので、それぞれに生かしてほしい。被災地の状況は日々変化している。仮設住宅の設備が充実し、がれきの処理も進んできた。住民のネットワークも構築されつつある。しかし、その一方で、仮設住宅を離れ新たな生活を開始する人も出てきている。仮設の空き部屋が増え、最後に弱い人が残っていくのを、どう受け止めていくかは新たな課題であり、今後の被災地の変化をフォローしていく必要がある

以上

ページトップへ