神戸学院大学

東日本大震災等の被災地支援活動

7月15日〜7月18日 学生ボランティア派遣 報告書

標記の件、下記のとおり報告いたします。

プログラム名 宮城県災害支援学生ボランティアバス(大学主催)
目的 宮城県気仙沼市でのボランティア活動
日程 2011年7月15日(金)~18日(月) 3泊4日(2泊は車中泊)

行程・内容

7月15日(金)(有瀬キャンパス)

17:00 事前研修会(KAC 151G) ※兵庫医療大学見学
講師:前林清和先生(人文学部教授)、ボランティア活動支援室
18:15 KAC 14号館と15号館の間にバス到着(備品積み入れ、学生乗車)
18:30 KAC 出発

(ポートアイランドキャンパス)

19:10 KPC A号館前車寄せにバス到着(備品、薬の積み入れ等)
19:30 KPC 出発、バスにて宮城県へ。途中SAにて2、3時間おきに休憩(バス車中泊)

7月16日(土)

8:15 東北福祉大学 到着(宮城県仙台市青葉区国見1-8-1)
東北福祉大学学生乗車、備品積み入れ
8:30 東北福祉大学 出発
12:00 気仙沼市到着後、松岩寺へ。昼食
13:00
【グループ1】避難所支援(於:松岩公民館)~19:00
★東北福祉大との共同プロジェクト。本学から7名、東北福祉から4名参加
仮設住宅への荷物運搬、被災者との話し相手、子どもたちとの遊び相手、炊き出し(箸巻お好み焼き、山菜うどん)
【グループ2】「気仙沼 子どもをあそばせようプロジェクト2011」(於:気仙沼カントリークラブ)~15:00
★工学院大との共同プロジェクト。本学から10名、東北福祉から5名参加
子ども食堂、子ども縁日、人形劇、など
19:00 活動終了、松岩寺へ移動
20:00 銭湯(友の湯)にて入浴(気仙沼市古町1-3-23、TEL:0226-22-2581)
21:00 遠浦山 松岩寺到着(気仙沼市松崎浦田137、TEL:0226-22-4379)
活動報告、ミーティング+足湯マッサージ講習会

7月17日(日) ※兵庫医療大学見学

5:00 起床、朝ご飯
6:00
【グループ1、2合同】避難所支援(於:松岩公民館)~15:00
★東北福祉大プロジェクト。本学から7名、東北福祉から4名参加
避難所清掃、朝食片づけ、被災者との話し相手、子どもたちとの遊び相手、足湯マッサージ、現地調査
10:00
【グループ2】「気仙沼 子どもをあそばせようプロジェクト2011」(於:児童福祉施設 旭が丘学園)~15:00
★工学院大プロジェクト。本学から10名、東北福祉から4名参加
子どもと遊ぶ、オリジナルうちわ・スライム・万華鏡作り、ねりえ、人形劇、縁日(かき氷、すいか割)など
15:00 松岩寺で活動振り返り、掃除・片づけ後、現地出発
20:00 東北福祉大学到着、東北福祉大学学生降車、備品おろし
20:30 銭湯(極楽湯:仙台市太白区西多賀5-24-1/TEL:022-243-4126)入浴・夕食後、神戸へ(バス車中泊)

7月18日(月)

10:00 KAC帰着 学生、備品等のおろし(支援室)
10:30 活動振り返り(KAC151H)
講師:前林清和(人文学部教授)、堀越京子(TKK学び合い連携センター)
11:30 解散

参加者

学生17名
一般申込み3名、総合リハビリテーション学部2名、ボランティア団体7名、
防災・社会貢献ユニット5名
引率者2名
本多美穂(総務部総務グループ 職員)
川口謙造(学生支援グループボランティア活動支援室 職員)
視察1名
福島憲一(神戸学院大学附属高等学校 教頭)
現地派遣者1名
四宮千佳子(TKK学び合い連携センター スタッフ)

活動詳細

7/15(金)事前研修会

活動の心構え及び注意点の講義(前林清和人文 学部教授)、アイスブレーキング(ボランティア 活動支援室学生スタッフ)、活動のための班分け (2グループ)を行った。災害ボランティアへの意識を高めること、学生同士が知り合い、チームワークを作ることが狙いである。

7/16(土)現地活動

【グループ1】避難所支援(於:松岩公民館)

松岩公民館
  • 東北福祉大との共同プロジェクト。本学から7名、東北福祉から4名参加
  • 東北福祉大は4月より隔週末、当該避難所(松岩公民館)にて活動を継続している
  • 松岩公民館は、発災直後は約600名の方々が避難していた。3分の1の方は2~3日で自宅へ戻ったが、3分の2の方は避難が長期化した
  • 現在は、29世帯59名の方が避難し、仮設入居を待っている
  • 松岩公民館は指定管理者制度により、民間の力で運営されている。震災後、地域の20を超える団体の支援に支えられてきた
  • 公民館館長は元市役所職員(防災担当)であり、自主防災組織立ち上げ経験もあり知識もあったため、どうにか運営してくることができた、とのこと
  • 活動内容は、仮設住宅への荷物運搬(米、生活物資など)、被災者との話し相手、子どもたちとの遊び相手、炊き出し(箸巻お好み焼き、山菜うどん)を行った
  • 炊き出しは、約60食ずつ配布した。炊き出しの材料は衛生面を考慮し、気仙沼市内のスーパーから調達した
  • うどんダシの濃さは、避難されている方々に味見をしていただきながら調整した

【グループ2】「気仙沼 子どもをあそばせようプロジェクト2011」(於:気仙沼カントリークラブ)

気仙沼カントリークラブ
  • 工学院大との共同プロジェクト。本学から10名、東北福祉から5名参加
  • 「被災地の子どもを支援する神奈川市民の会」実行委員会、気仙沼ゴルフクラブ、ボーイスカウト神奈川維持財団による主催事業
  • 子ども食堂、子ども縁日、人形劇、など

活動終了後の振り返り

  • 入浴後、神戸学院大学と東北福祉大学合同で振り返りを行った。2班に分かれて、活動内容の共有、気づき・感想、被災者の方から聞いたこと、困ったこと、明日への抱負などを共有した
  • 振り返り後、足湯マッサージ講習会を行った(講師:学生)

宿泊場所(松岩寺)での就寝前の様子

7/17(日)現地活動

【グループ1】避難所支援(於:松岩公民館)

  • 昨日に引き続き、グループ1は松岩公民館での活動を実施した
  • 6:00~9:00の間は、グループ2の学生も避難所で清掃活動を行った。公民館内の部屋(約7部屋)、トイレ、事務所、廊下、体育館(支援物資倉庫)、玄関、駐車場、窓ふき、網戸清掃など
  • 避難所の朝食をふるまっていただき、朝食後には公民館館長からお話を伺った。館長からは学生に対し「ここでの作業を足掛かりに、神戸へ戻ってから自分のすべきことを学んでください」というメッセージが送られた
  • 9:00以降は、足湯マッサージを実施した。
  • 神戸市水道局との共同企画「ふれあい水プロジェクト~学生のメッセージ付きボトルドウォーター配布~」を実施した。60本を配布した。
  • この日、気仙沼は記録的な暑さ(35℃)であった。脱水症状、熱中症等、夏場の活動は配慮が必要となる。また体力消耗も早く、今後プログラムを作る際には無理のない計画が必要となる

【グループ2】「気仙沼 子どもをあそばせようプロジェクト2011」(於:児童養護施設旭が丘学園)

  • 昨日に引き続き、工学院大との共同プロジェクト。本学から10名、東北福祉から5名参加
  • こども縁日(スイカ割り、くじ引き、ヨーヨー釣り、万華鏡作り、うちわ作り、スライム作りなど)を行った
  • こども食堂(かき氷、ドーナツ、スイカ)を行った
  • その他、TKK以外の団体がスポーツイベント(横浜のスポーツ専門学校生等)、ぬりえ(筑波大学生等)や、人形劇(人形劇団)等を行った
  • 今後は、神戸学院大学生用ユニホーム(Tシャツ等)を着用のうえ活動するよう検討してはどうか。

【教職員】「仮設住宅訪問」(於:水梨コミュニティセンター)

  • 工学院大学村上正浩准教授および学生1名、東北福祉大学ボランティア支援室渡辺氏、神戸学院大学スタッフ四宮により、仮設住宅訪問を行い、居住環境についてハード面・ソフト面からヒアリングを行った
  • 野球グラウンド跡地に建設されている
  • 車がないと不便な地域にあり、それゆえ入居キャンセルも出たとのこと
  • 訪問したお宅は、間取り2DK(3名居住用)。約4畳×2部屋
  • メリット:2戸1棟であるため、隣の騒音が聞こえにくいこと。トイレ/お風呂がセパレートであること
  • 課題:断熱材がないため、夏暑く、冬寒い。入り口が狭く、物を運び入れるときにはガラス窓を使用する。下駄箱がない。食器棚、レンジや炊飯ジャーを置く棚がない。洋服クローゼットがない。洗面所が狭い。玄関が向かい同士になっておらず、コミュニケーションが取りにくい。呼び鈴がないため来客に気付きにくい。生活雑貨や調味料などを買いそろえるのが大変(台所まわり)。冷蔵庫が開けにくい。電源コンセントの数が限られている
  • 表札を出していないところがあり、誰が住んでいるのかが分からない状態であった。訪問当時も、人探しをしている方がいらした
  • ヒアリングのなかで「お弁当などよりも、食材(野菜、肉、魚など)をもらったほうが嬉しい」「調味料は喜ばれるのではないか」という話も聞くことができた
  • この仮設住宅にはボランティアがこれまで数回訪問しているが、ヒアリング対象者から支援過多・ボランティア疲れの様子は見られなかった
  • 大きな集会所があった。自治がまだ確立されていないため、鍵は市の管理下にある

7/18(月)事後研修会、活動振り返り

参加学生ひとりひとりから、丁寧に感じたこと、意見等を言葉にしてもらった。以下は学生コメント(神戸学院大学)の抜粋である

  • ボランティアに参加した目的は、現場をこの目で見て、自分が何をしたくて何をすべきか、何ができるかを知るため。何かヒントは得られた。皆さんからの交流によって刺激をもらえた。
  • 神戸出身。神戸は震災の時に 他県からいろいろ支援してもらえた。その恩返しのために参加した。被災地の生活を見て、阪神淡路大震災の時のことを思い出し、改めて災害の恐ろしさを実感した。今後も継続的に支援をしていきたい。
  • 何ができたかわからないし、心の中があまりきちんと整理できていない。家に帰ってゆっくり考えたい。
  • 3月11日に震災が起きた時はまだ高校生だった。その時は何もできなかったが、大学に入ったらボランティアやりたいと思っていて、今回それがかなってボランティアに参加することができた。自分が思うように活動できなかったが、これからも継続的に参加していきたい。
  • ボランティアに行ってみて、テレビや新聞ではわからない、行かないとわからないことが多いと感じた。テレビとかと全然違うと思い知ったし、ボランティアを始めてやってみて、とても難しかった。改善点とか、たくさん考えた。こういう機会があって、行けてよかった。継続的にこういうことに参加したい。
  • 避難所で足湯をした。5月にも行ったが、一番印象に残っているのが、70代くらいの女性で「私は精神病です」と目を潤ませ唇を震わせながら震災の残像が残って夜震えて眠れない、と言っていたこと。目を見て話してくれたが、とてもリアルで、旦那さんを津波でなくしているとも言っていた。石巻で話を聞かせてもらったが、事前研修の時に「被災地の人の話に答えられなかったら聞くだけでもいい」といわれて理解できなかったが、今回理解できた。「聞いてくれてありがとう」と言われた。思ったことや体験したことを話してくれる、その話を聞いてあげることが大事で、足湯ではそれでいいんだ、その人のために少しでもなっている、と思った。
  • ボランティア報告会(7月3日)に出席して、話を聞いて「つながり」というテーマに呈して、どういうことだろう?と疑問だった。具体的なことが報告会では話されていなかった気がする。報告会でも登壇した東北福祉大学の学生に現地で会う機会があって、その疑問をぶつけてみた。継続的な支援は同じ人が何回も行くということで絆ができるし、話しやすくなる。意思疎通ができるようになる。という意味での「つながり」を感じた。前回岩手に行ったが、一緒にいた人との連携が取れなかった。それでボランティアに行く意味があるのかな、と考えてしまった。人のため、というよりも自分のためにやる、ということも一つと思った。実際に行って話を聞けて、TKKの学生と仲良くなれたことが大きかった。東北福祉大学の学生の話で、実際にボランティアは必要なのかと思った。もともと近隣の被災地の人ができることは自分たちでやっているが、被災地の人は見えないところで苦労しているんだなあ、と感じた。ボランティアはその部分を手伝えるのかな、と思った。自分の今後の方向性について考える機会にもなった。東北福祉大学と工学院大学とも連携していきたい。
  • 避難所で炊き出しと足湯をした。最初はどう動いていいのか、どう接していいのかわからなかった。初めはびくびくしていた。私たちができなくても被災地の人たちができることが多くて、それでコミュニケーションが広がった。被災した話を聞けなかったけど、「おつかれさま」とあいさつしたり、笑顔でコミュニケーション取れた。同じところにもう一度行って、その時に信頼関係を築いたうえでより深い話ができるのかな。だんだん地域との信頼関係を築けていけたら、できる活動も多くなるのではないかと思った。
  • 2回目の参加。1日目バスが遅れて工学院大学と合流の予定が遅れて活動に参加することになり、自分たちが入っていけず、何もできなかった。不満が募ったが振り返りの時、自分から聞いたりして、リーダーとしてみんなをまとめて何かできることがあったのではないかと反省した。2日目、旭ヶ丘学園での活動で、顕微鏡を使ったりうちわを作ったりした。3大学の連携は初めてで、できるか不安だったが、コミュニケーション取れたしとても楽しかった。いい経験ができた。今回、工学院大学のプロジェクトに参加した形だが、できれば3大学のそれぞれのプロジェクトを3回かけてやるなどできたらもっと楽しいだろうと思った。夏休みにまた行くので、新たなことを学べたらと思う。
  • 震災が起きて4か月たって初めて被災地に行った。これまで募金活動やまもり隊の活動をしてきたが、それらはユニット生としてやらないとと思ってやっていた。テレビではリアリティがなかったが、現地に行って、被災地の人の様子を見て、どれだけ大変だったかということがわかった。本当に悲しみを感じて、それを少しでも緩和してあげたい。ユニット生として、ではなく、普通に一人の人としてまた行きたいと思った。
  • 復興していると思っていたが実際に行ってみたらテレビで見るより大変な状況だった。最初はボランティア実践として、と考えていたが、またそれとは関係なしに行きたい。
  • 実際にニュースで知ったのと違っていた。ある程度復興していると思ったら、全然だった。子どもと触れ合う機会がなくて、自分の積極性のなさや、やらされている感を感じてしまった。積極性を持ちたいという自分の気持ちに、この体験によって気づかされた。
  • テレビでしか被災地の状況を知らなかった。実際見てすごい状況を目の当たりにして悲しくなった。行ってみて、しっかりボランティアしないと、という気持ちになった。1日目は不完全燃焼。思い通りにいかなかった。2日目はその反省を生かして、ボランティア活動ができた。これからこの経験を生かしたい。まだ整理できていないが家に帰ってこれからのことを考えたい。
  • 募金活動して、継続的な支援を!と呼びかけていたが実感がなかった。今回行って、継続的な支援の必要性を実感した。気仙沼はすごい状況だった。支援物資を配った。学校のグラウンドにアスファルトを敷いて仮設住宅を建てていた。テレビではわからない話を聞けた。
  • 被災地の大人の人たちの力はすごいと思った。部屋の掃除を公民館でした時に「ありがとう」と何回も言われて、優しくて力強くて、本当なら自暴自棄になってもおかしくないのに・・・。だから子どももそういう大人たちを見て育ってほしい。そんな大人たちの心を癒すケアをできるよう、心理の勉強を一生懸命していきたい。
  • ボランティア支援室でこれまで後方支援をしてきた。自分が現地のことを知らないで活動するのに意味があるのかな、と思っていたが、行ってみて、自分がやってきたことが現地につながっていることが分かった。今回行ったことを生かして、神戸でできることをやっていきたい。
  • 自分にできることはちっぽけだということを思った。自己満足にもならなかった。だからこそ自分にできることを考えてやっていきたい。一期一会。今回参加しなかったらいろんな人と会う機会がなかった。今回このメンバーでやれて、よかった。