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4月14日〜17日  学生ボランティア 報告

4月14日(木)〜17日(日)に本学が実施した被災地ボランティアに、本学学生11名、教員1名、職員1名、アシスタント1名が参加しましたので、以下のとおり報告します。

期間
2011年4月14日(木)〜17日(日) 3泊4日(2泊は車中泊)
場所
宮城県名取市、石巻市
内容
学生による被災地でのボランティア活動実施
目的
  1. 被災地のニーズにこたえる活動を行うことで、復興の一助となる
  2. 被災地ボランティア活動や実態調査を通して、学生自身の成長を促す
参加学生
神戸学院大学 ボランティア支援室学生スタッフ2名、VAF所属学生1名、防災・社会貢献ユニット生8名、人間文化学研究科院生1名
引率
舩木 伸江 准教授 人文学部、防災・社会貢献ユニット
引率補助
堀越 京子 TKK学び合い連携センター コーディネーター
アシスタント
那須 琢矢 人文学部 防災・社会貢献ユニット卒業生

スケジュール

4月14日(木)
17:30 KAC出発
18:30 KPC出発、バスにて宮城県へ。途中2、3時間おきに休憩
―バス車中泊−
4月15日(金)
8:30 東北福祉大学到着、支援物資引き渡し、ボランティアセンターへあいさつ、スタッフから支援状況の共有
11:30 名取市ボランティアセンターにてボランティア活動(足湯、ポップコーン、わたがし)
※東北福祉大学学生のほか、一般ボランティアとも協働
19:00 秋保温泉到着、入浴後ふりかえり、宿泊(ホテルニュー水戸屋)
4月16日(土)
7:00 宿泊施設出発
9:00 石巻市旭町に支援物資届け(東北福祉大学からの依頼)
10:30 RQ河北ボランティアセンターにてボランティア活動(畑地の片づけ、泥だしのための土嚢づくり、ポップコーン、わたがし)
17:00 河北を出発、旭町に食料を届けるため再度訪問
21:00 秋保温泉にて入浴後、仙台出発、バスにて神戸へ。途中2、3時間おきに休憩
―バス車中泊−
4月17日(日)
8:00 三宮駅前到着、解散

活動詳細

15日(金) 訪問先・活動場所:東北福祉大学、名取市ボランティアセンター・避難所

活動内容

  • 東北福祉大学ボランティアセンターを訪問し、あいさつと支援物資(スコップ40本、ウエットティッシュ)を手交した。物資の行き届いていない石巻市内の地区へすでに本学が提供した支援物資を届けてほしいと依頼された。舩木先生がボランティアセンタースタッフから現地の状況やニーズ等をヒアリングした。学生はその間、東北福祉大学キャンパスを視察。
  • 市内のレンタル業者にて物品を借用後、名取市ボランティアセンター到着。隣接する避難所にて足湯、ポップコーン・わたがしの提供を行った。足湯は、男女問わず年配の方や幼い子どもを抱える若い母親など20名に施した。ボランティア学生の中には足湯の初心者も多かったが、行きのバス車中でマニュアルを見ながら経験者が未経験者に教授した。ポップコーン・わたがしは、借用機器に付属していた説明書通りに作った。学齢期前の子どもから小学生、中学生、またその家族に提供した。ボランティアセンターで活動する東北福祉大学の学生4名や一般ボランティアの女性12名が手伝いに来てくれ、一緒に活動した。いずれのアクティビティも避難所の館内放送で案内してもらったほか、学生が館内を回り、声かけも行った。
  • ボランティア活動の合間に、東北福祉大学の職員が本学学生を被災した沿岸部の現場に連れて行ってくれた。
東北福祉大学へあいさつ
東北福祉大学の学生と一緒に活動

訪問先・活動場所

東北福祉大学

TKK3大学連携プロジェクトの代表校であり、学生のボランティア活動が盛んな大学である。今回の災害を受けて大学としてボランティアセンターを設置。学生ボランティアは、市内数十か所に分かれて活動しており、支援物資の仕分け作業や子どもの遊び相手など。

名取市ボランティアセンター・避難所

名取市内でのボランティア活動を取りまとめているセンター。毎日2-300人がボランティアに訪れる。主な作業は片付け、避難所支援、写真の整理(洗って体育館に整理して展示している。)今回は足湯など避難所でできる内容を提案して、活動することになった。避難所は3〜400人が暮らすが、昼間人口は100人程度で、ほかの人は泥かきなど外で活動して夕刻に戻ってくる。

名取市内は避難所が16か所、大きな避難所は8か所(1555人が現在も避難)。一番大きな避難所は今回活動した文化会館である。

避難所からは前日から秋田方面への温泉バスが出ており、お風呂に入れる人も増えてきている。

 
 

16日(土) 訪問先:石巻市旭町災害対策本部、RQ河北ボランティアセンター

活動内容

  • 前日に東北福祉大学から依頼された支援物資を石巻市旭町に届けた。町内会長が営む店舗が災害対策本部になっており、アルファ米や菓子など町全体に配布をお願いしてきた。
  • RQ河北ボランティアセンターにてボランティア活動。当初泥だしとポップコーン・わたがしを予定していたが、泥だしをする予定だったところは当日の機材(重機)の調達が間に合わず、代わりにセンターに隣接する畑地の片づけや、敷地内にたまっていた泥を運び出すための土嚢づくりを行った。ポップコーン・わたがしも作り始めたが天気が崩れてわたがしは中止し、ポップコーンは屋内で製造した。
  • 河北で配布したほか、旭町を再び訪れ、ポップコーンを届けた。町内会長とともに全世帯に配布し、子どもがいる家庭からは特に喜ばれた。
旭町の様子
集会所の隣にある畑の片づけを行う
ボランティアセンター横に積まれた泥を土嚢に入れ、運び出しの準備を行う

石巻市旭町

石巻市では支援物資を社協が取りまとめ・采配している。市の災害対策本部には物資が沢山届いているが、本部も手一杯で配送が十分にできていない。車、自転車、バイクが流されていること、合併して市のエリアが広がったことなどから、遠い人たちは物資を取りに行けず、支援物資が行き届いていない地域が多々ある、と東北福祉大学から情報を得た。その一つの地域に物資を届けてほしいと東北福祉大学から依頼され、訪問した。85世帯250人弱が住む沿岸部の地域で、津波が来ないといわれてきたこともあり、避難指示が遅れた。

町じゅうが津波の被害を受け、家屋の1階部分や乗用車は浸水し、住民の方は数日間2階で過ごしたと聞く。屋内の家具等はほとんどの家で外に出してあり、回収を待っている。住民の方は車が浸水したため交通手段がなく、1時間かけて徒歩で支援物資を取りに行っている。

町内会単位で、本部から一日一回の配給が届く(1人おにぎり2個、パン1個)。それ以外は自炊することになるが、スーパーが遠く(近いところでも歩いて30分〜1時間)中々買い出しができない。そのため、生鮮食品が手に入らない(欲しいものは野菜とか生もの)。

現在、避難所となっている学校では5800人くらいが生活しているが、1か月後の学校再開の日までに3000人に減らすことを目標にしている。しかし、2800人があぶれてしまう。また、瓦礫の片付けは5月、6月まで続く見込みである。

RQ河北ボランティアセンター

RQ市民災害救援センターは、自然学校などを運営するNPOが共同で立ち上げた災害救援団体。内陸の登米市に本拠地を置き、河北地域の活動拠点として林業者生活改善センターを借りてボランティアセンターを4月上旬に設置。センターには支援物資を取りに近隣の方が訪れるほか、河北地域の泥だし・家屋の片づけなどを行う拠点となっている。この地域は津波が北上川を遡上して小学校などを襲い、多くの子どもが亡くなった地域でもある。東北福祉大学TKKスタッフの紹介により、RQ市民災害救援センターで活動することになった。

その他全般

  • 仙台市内や名取市や石巻市に行く道路は渋滞が続き、予定より大幅に到着が遅れてしまった。朝の早い時間移動したほうが賢明である。
  • 活動中にも余震や地鳴りが続いていた。万全の備えをもって活動にあたったほうがよい。
  • 大型バスでは入る被災地が限定される(瓦礫が道におかれているので、バスで止まると車がすれ違えない、避難所の前の道が狭くて入れない)
  • ポップコーン、わたがしは避難所の屋内での実施は難しいが、一方、外だと天気に左右される。同じく泥かきも天気に左右される(雨の日は作業ができない)。
  • 外での作業は汗をかくので、水、清涼飲料水などの準備をすることが必要である(食料、水はある程度バスに積んでおくようにした方がいい)。
  • 現地は泥が乾燥して舞い、ほこりっぽい。マスクの着用の徹底、目を洗うなどのケアが必要(粉じんによる肺炎の発症も報告されている)。

学生たちとの反省会で出た意見(抜粋)※一日目のふりかえりのみ

避難所の環境

  • 被災地の体育館の中がすごく寒いと聞いた。
  • 避難所に入った時にどうやって声をかけたらいいのか、と歯がゆさも感じた。言葉に出せないこともいっぱいある。避難所の人たちは立場が違うけどいろんなことを考えている。
  • お風呂には3-4日に1回しか入れない。
  • 避難所では足をまっすぐ伸ばして眠ることができない。
  • お年寄りは外に出ないと人と話す機会がない。

子どもたちと接して

  • 自分たちの活動によって、子どもたちのストレスが少しでも和らぎ元気になってくれたらうれしい。
  • 子どもたちが暴力的な発言があったけど、それは精神的にストレスがたまっているからかもしれない。
  • 子どもと遊んでいたら、子どもが笑顔になっていく。子どもたちから、いなくなることを残念がられ、継続して活動したいと思った。
  • 子どもが元気そうにしているのをみて、嬉しそうにしていたおばあちゃんがいた。
  • 子ども同士で避難所の中でのコミュニケーションができていないのではないか。

被災地の状況を見聞きして

  • 被災地を見たが、テレビで見るとは印象が違った・・・
  • 被災地の現場を見て、何もなくて思考停止してしまった。驚き、そこにいた人たちの思いや亡くなられた人たちのことを考えたら震えそうだった。どうにもできないことが辛かった。
  • 被災地の現場をみて、子どもとの接し方が変わった、考えさせられた。

活動をいかす

  • 3月にバスできた神戸学院の学生からきちんと話を聞けていなかった。活動経験は大学に持ち帰ってアウトプットし、共有して回数を重ねるたびにブラッシュアップしていくことが大事と思った。
  • 避難所に入って、子どもと遊ぶ、綿菓子などを提供して、学生である自分たちにしかできないことができたと思った。子どもと遊ぶにも体力を使う。
  • 活動の最初と最後で子どもたちの変化を感じられた(子どもが元気になっていた)。そういう変化が与えられたのはよかった。学生にしかできないことを広げていきたいと思った。
  • 報道されていないので名取がどれだけ被災されているのか知られていない。マスコミにきちんと様子を取材して頂くことも必要なのではないか。
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